赤い山

劇場公開日:

解説

「愛しのシバよ帰れ」のハル・ウォリスが製作するテクニカラー 映画で、南北戦争を描いた1952年作品。「十三号棧橋」のジョージ・F・スレヴィンとジョージ・W・ジョージがチームで書いたストーリーを、この2人にジョン・メレディス・ルーカスが協力して脚色した。監督は「情炎の女サロメ」のウィリアム・ディターレである。撮影は「地獄の英雄」のチャールズ・ラング.、音楽は「綱渡りの男」のフランツ・ワックスマンの担当。「零下の地獄」のアラン・ラッドをめぐって、「底抜けびっくり仰天」のリザベス・スコット、「怒りの河」のアーサー・ケネディ、「オクラホマ無宿」のジョン・アイアランドが共演し、以下「盗賊王子」のジェフ・コーリー、「百万弗の人魚」のジェームズ・ベル、バート・フリード、ネイヴィル・ブランドらが助演する。

1952年製作/アメリカ
原題または英題:Red Mountain
配給:パラマウント映画会社
劇場公開日:1954年7月

ストーリー

1865年、南北戦争も終わりに近づいた頃、ある日コロラドのブロークン・ロウ鉱物検査官事務所に賊が押し入り、検査官ブレイドンが殺された。残された南軍の弾丸から、南部の青年レーン(アーサー・ケネディ)が犯人と目され、保安官以下の群衆はキャニヨン・シティへ金鉱登録に向かう彼を追いつめて私刑にかけようとした。あわや死刑の瞬間、物かげから彼を助け出したのは南軍大尉のブレット・シャーウッド(アラン・ラッド)、2人は追手を巻いて安全地帯へ逃げのびた。ブレットは、南軍のゲリラとなって北軍を苦しめているクワントレル(ジョン・アイアランド)の部隊に参加しようと放浪途中で、ブレイドンを殺してレーンの仕業とみせかけた真犯人こそ実は彼だった。それを知ったレーンは直ちに保安官の許へ引き立てようとしたが、ブラッドは素早く逃げ去った。レーンはやがて恋人クリス(リザベス・スコット)とめぐり合い、2人はブレットを追いつづけて、ついに2人の男の間で大格闘が行われた。レーンは崖から落ちて足を挫いたが、それを手厚く看護するブレットを見て、南部嫌いのクリスにも不思議な感情が芽生えた。折よくこの地にクワントレル一隊が通りかかり、ブレットは直ちに加盟を申し込んだ。しかし、クワントレルは私利を肥すだけの戦争泥棒で、彼は次第にレーンを邪魔にしはじめたので、ブレットは、レーンが金鉱のありかを知っていると吹き込んだ。クワトレルはそれを信じ、クリスを町へ走らせて医者を呼びよせたが、レーンは金鉱の秘密をしゃべろうとはしなかった。ブレットはクワントレル一味と手を切り、クリス、レーンと共に洞穴にたてこもった。クワントレルは部下をあげて3人を襲撃、重囲を脱して町へ急を知らせたブレットの働きで、州の軍隊がこのゲリラを一掃した。ブレットは逃げるクワントレルを追って格闘、ついに彼を倒したものの、自らも気を失い、目覚めた時既に戦争は終わっていた。レーンはブレイドン殺しの罪を負いつつ死んでいった。

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