青空天国

解説

「戦場よさらば」「秘密」を物したフランク・ボーゼージのコロンビア入社第1回監督作品で、ローレンス・ハザードの短編小説を「アメリカの暴露」「戦時特派員」のジョー・スワーリングが脚色したもの。主演者は「春なき二万年」「金髪乱れて」のスペンサー・トレイシーと「ブタペストの動物園」「真夜中の処女」のローレッタ・ヤングで、「一日だけの淑女」「戦時特派員」のウォルター・コノリー、「女性暴君」「絶対の秘密」のマージョリー・ランボー、「一日だけの淑女」「女性二重奏」のグレンダ・ファレル、「獣人島」のアーサー・ホール等が助演している。撮影は「十三日の殺人」「沈黙の鐙人」のジョセフ・オーガストの担当である。

1933年製作/アメリカ
原題または英題:A Man's Castle

ストーリー

怠惰で放浪癖のある青年ビルは、ある日、家も食物もない娘トリナと親しくなり、彼女をルンペン村の自分の堀立小屋に伴われ戻った。もちろん村の住民はその日の暮らしに得雲のばかり、玩具工場の夜番アイラ、のむ他に能のない偏屈男ブラッグ、夜の街に咲くフロシー等が、ビルの話相手であった。それでもトリナは深くビルを愛して、貧しいながらも屈託のないビルとの新しい生活を幸福だと思った。そして何時かは正式にビルと結婚することをのみ希望して暮らした。素朴で新設ではあるが、ビルは彼女との規則正しい生活などは望んでいなかった。そして彼はレヴューの女フェイと知り合いトリナの心を苦しめたが、既にトリナは近く母となるべき身体になっている。このことを訴えられたビルは、出産の費用をトリナに渡してトリナから逃げ去ろうと考え、ブラッグと相談して夜番アイラの勤務先玩具工場に夜盗に入った。しかし発見されて負傷する。ブラッグは逃走し却ってビルを警察に密告したが、アイラはビルをのがしてくれた。ブラッグはかねてからトリナを我がものにしようと考えていたので好機都ばかりにトリナに迫ったが、秘かにビルを愛しトリナに同乗していたフロシイが無頼のブラッグを殺してしまう。どん底まで落ちた時、ビルは自分が如何に卑怯な考えを持っていたかを始めて深く省みて、ルンペン村を後に、永遠の愛の巣を求めて、トリナをしっかりと抱きながら更正の旅に雄々しくも向かっていった。

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