「いつまでも友達関係だった二人が、恋人に変わるキッカケになる映画と思います なかなか前に進まないとお悩みのあなたにオススメです!」青い珊瑚礁(1980) あき240さんの映画レビュー(感想・評価)
いつまでも友達関係だった二人が、恋人に変わるキッカケになる映画と思います なかなか前に進まないとお悩みのあなたにオススメです!
青い珊瑚礁というと、本作よりも先に♪嗚呼、私の恋は南の風にのって走るわ~とあの歌が聞こえてくる人の方がとても多いはず
松田聖子の「青い珊瑚礁」は1980年7月1日リリースの彼女の2枚目のシングルで、ミリオンセラーで彼女の名前を日本全国に知らしめた不朽の名作
この曲を知らない人は21世紀生まれの方でもいないでしょう
でも本作はどうでしょうか?
残念ながら少し忘れ去られた映画のように思えます
本作は、米国では1980年6月20日、日本公開は8月14日
松田聖子の曲は7月1日発売
なんか本作の日本公開に合わせたプロモーションのように思えるのですが、どうもメディアミックス戦略だった訳でもないようです
当時は洋画雑誌が隆盛で、公開予定の洋画は早くから情報がグラビア入りで紹介されていましたから、その歌は本作の事前情報に乗っかっただけのことのようです
♪二人っきりで 流されてもいいの~
歌詞の内容は映画とは関係あるような無いようなですが、こんな一節があるので確信犯だと思います
さらに混同されやすいのは、フィビー・ケイツ主演の「パラダイス」です
こちらは1982年のカナダ映画ですから、本作の方が元祖になります
というか本作自体、1908年発行の小説が原作で、1923年、1949年にの同名映画の3回目のリメイクです
2012年にもリメイクされているようです
主演はブルック・シールズ
本作で超絶美少女ナンバーワンと言えば彼女の名前が真っ先にでるようになりました
当時15歳!
幼い性を扱った「プリティ・ベビー」では、撮影時は12歳でした
そのときはまだ体型も顔も本当に子供でしたが、本作では少女ではあっても立派に女性に変身しています
胸も膨らみ腰も張り始めて尻も丸みを帯びています
超絶美少女は本作の彼女のことです
本作の前年1979年のフランス映画「テス」で、ナスターシャ・キンスキーが大ブレイクしました
フランスでの公開は同年10月
日本での公開は本作の2ヶ月後の1980年10月でした
同時平行的に美少女ブームが起こったようです
その導火線は?
たぶんパリの写真家デビッド・ハミルトンの写真集だと思われます
1970年代の半ば頃から世界中で売れ始めて人気を博していたからです
独特のソフトフォーカスの写真で美少女を被写体にしたものです
16歳を超えた少女の写真には興味がないと本人が語っていたそうです
でも本作は、クッキリハッキリとブルック・シールズを美しく明るく鮮明なカメラが捉えています
それもそのはず
名カメラマンで名高いネストール・アルメンドロスが撮影しています
決して嫌らしい視線は微塵も感じません
ロリータ趣味の要素なんて皆無と断言します
初恋の頃、初めて性を意識した頃の初々しい清らかな思いが蘇ってくるのです
永遠に眠ってしまう小さな果実のオチは快い余韻でした
初めて異性があなたの部屋を訪ねて来たとき、本作を二人で観たなら?
きっといつまでも友達関係だった二人が、恋人に変わるキッカケになる映画だと思います
なかなか前に進まないとお悩みのあなたにオススメです!
蛇足
東京ディズニーランドに、魅惑のチキルームというアトラクションがあります
南太平洋の楽園がモチーフなので本作の世界とイメージが似ています
本作がお好きなら、こちらはもうご存知のはず
マーメイドラグーンというアトラクションがディズニーシーにもありますが、こちらは本作と名前が似ていますが、人魚姫の世界観なので本作の世界観とは異なります