青い珊瑚礁(1980)のレビュー・感想・評価
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自由な映画
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船が難破し、ボートで脱出したおっさんと男の子と女の子。
漂流の末無人島に到着、一緒に生活を始める。
が、理由はようわからんかったけど、おっさんはある時突然死んだ。
2人の子供は成長して大人になり、色々と揉めたりもするが、
最終的には必然的にというか、恋仲になり、子供も生まれる。
そして3人でボートに乗った際、ついオールを流してしまう。
サメが来たため結局取れず、またまた漂流するハメに。
そんな折、何故そこにそんなものがあったのか不明だが、
「眠りイチゴ」をガキが食べてしまい、吐かそうとするが失敗する。
これを食べると二度と目覚めないとおっさんが言っていたのだ。
もちろんそれはデタラメだったのだが、
生きる希望をなくした2人は自分たちもそれを食べる。
そこへ2人を探しに来た人らに発見される。
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何も知らない子供の頃だけで無人島で育ったら・・?
異性の体に興味を持ったり、キスしたりセックスしたりって、
それが普通の事って知ってるから普通にできるのであり、
それを知らなければ一体どう感じるののだろう?
そんな事をしたいと思う自分が変態なんちゃうんかって思うやろし、
全てにおいて戸惑いだらけだろうと思う。
またこの無人島には実は食肉人種がやって来る。
もしかしたら自分達も食べられるかも知れない。
それでも2人は国へ帰りたいという気持ちをジョジョになくして行く。
何物にも束縛されない、自由な暮らしは魅力的なのだろう。
大変だろうけど、こんな人生も面白いかも知れないなと思った。
あとヒロインの女性、かわいいなと思ったら、
ブルック・シールズだった。懐かしいな。
それから松田聖子の同名の歌は、この作品がモチーフなのだとか。
いつまでも友達関係だった二人が、恋人に変わるキッカケになる映画と思います なかなか前に進まないとお悩みのあなたにオススメです!
青い珊瑚礁というと、本作よりも先に♪嗚呼、私の恋は南の風にのって走るわ~とあの歌が聞こえてくる人の方がとても多いはず
松田聖子の「青い珊瑚礁」は1980年7月1日リリースの彼女の2枚目のシングルで、ミリオンセラーで彼女の名前を日本全国に知らしめた不朽の名作
この曲を知らない人は21世紀生まれの方でもいないでしょう
でも本作はどうでしょうか?
残念ながら少し忘れ去られた映画のように思えます
本作は、米国では1980年6月20日、日本公開は8月14日
松田聖子の曲は7月1日発売
なんか本作の日本公開に合わせたプロモーションのように思えるのですが、どうもメディアミックス戦略だった訳でもないようです
当時は洋画雑誌が隆盛で、公開予定の洋画は早くから情報がグラビア入りで紹介されていましたから、その歌は本作の事前情報に乗っかっただけのことのようです
♪二人っきりで 流されてもいいの~
歌詞の内容は映画とは関係あるような無いようなですが、こんな一節があるので確信犯だと思います
さらに混同されやすいのは、フィビー・ケイツ主演の「パラダイス」です
こちらは1982年のカナダ映画ですから、本作の方が元祖になります
というか本作自体、1908年発行の小説が原作で、1923年、1949年にの同名映画の3回目のリメイクです
2012年にもリメイクされているようです
主演はブルック・シールズ
本作で超絶美少女ナンバーワンと言えば彼女の名前が真っ先にでるようになりました
当時15歳!
幼い性を扱った「プリティ・ベビー」では、撮影時は12歳でした
そのときはまだ体型も顔も本当に子供でしたが、本作では少女ではあっても立派に女性に変身しています
胸も膨らみ腰も張り始めて尻も丸みを帯びています
超絶美少女は本作の彼女のことです
本作の前年1979年のフランス映画「テス」で、ナスターシャ・キンスキーが大ブレイクしました
フランスでの公開は同年10月
日本での公開は本作の2ヶ月後の1980年10月でした
同時平行的に美少女ブームが起こったようです
その導火線は?
たぶんパリの写真家デビッド・ハミルトンの写真集だと思われます
1970年代の半ば頃から世界中で売れ始めて人気を博していたからです
独特のソフトフォーカスの写真で美少女を被写体にしたものです
16歳を超えた少女の写真には興味がないと本人が語っていたそうです
でも本作は、クッキリハッキリとブルック・シールズを美しく明るく鮮明なカメラが捉えています
それもそのはず
名カメラマンで名高いネストール・アルメンドロスが撮影しています
決して嫌らしい視線は微塵も感じません
ロリータ趣味の要素なんて皆無と断言します
初恋の頃、初めて性を意識した頃の初々しい清らかな思いが蘇ってくるのです
永遠に眠ってしまう小さな果実のオチは快い余韻でした
初めて異性があなたの部屋を訪ねて来たとき、本作を二人で観たなら?
きっといつまでも友達関係だった二人が、恋人に変わるキッカケになる映画だと思います
なかなか前に進まないとお悩みのあなたにオススメです!
蛇足
東京ディズニーランドに、魅惑のチキルームというアトラクションがあります
南太平洋の楽園がモチーフなので本作の世界とイメージが似ています
本作がお好きなら、こちらはもうご存知のはず
マーメイドラグーンというアトラクションがディズニーシーにもありますが、こちらは本作と名前が似ていますが、人魚姫の世界観なので本作の世界観とは異なります
ブルック・シールズ主演の南洋を舞台にしたサバイバル映画
孤島に二人だけ残された少年少女のサバイバル映画。成長した少女をブルック・シールズが演じているのが最大のセールスポイント。人間の生命力と性の目覚めを、今日的な映像表現で創作した青春映画の爽やかさと実直さがある。ただし、ストーリーも展開も先が読めるものでドラマの醍醐味はない。全ては南洋の美しい海と光、若々しい肉体の躍動美だけの映画。ブルック・シールズが主演でなければ鑑賞の意味が無いが、撮影をネストール・アルメンドロスが担当しているのも意外であり、見所になっている。
1980年 11月27日 銀座文化2
作品は特別優れたものでは無いが、後年DVDで観直した時、副音声の監督ランダル・クレイザーと主演のシールズとクリストファー・アトキンズの会話が面白かった。撮影スタッフが偶然デヴィット・リーン監督に遭遇して、リーンから若い映画人の映画制作でやり辛くなっていると愚痴を聴かされたとある。巨匠に言われたクレイザー監督が、そのことをまた愚痴るところに同情した。そして、大人になったシールズとアトキンズが撮影秘話と当時の想いを回想していて、これが失われた青春のノスタルジーになっている。本編の裏話に過ぎないかも知れないが、この語りを聴きながら本編を見ると新たな良さを発見したようで不思議な感情に包まれた。ラストシーンの結末を続編で知ったふたりが感慨深く振り返るところが印象的だ。役と俳優が何処かで今も繋がっている。演じることの経験を通して成長した、ふたりの素直で率直な想いが美しい。
シールズさんと海がひたすら美しい
R15指定?
オールヌードだから?あの頃はメジャーだったイメージ先行の懐かしい人種差別的表現もあるか(日本人は皆髷を結っていて、腹切りして…のレベルの描写)。
指南役の料理人とか、ボートに流れ着いた衣装ケースとか、それなりの整合性は持たせようとはしているが、ご都合主義な展開。
とはいえ、もし、少年少女が二人きりで成長したら?に特化した、ある意味、性教育的映画。
離乳食という概念あったかな?とも心配にはなるが…、
身体の変化や湧き上がる衝動等への戸惑いが描かれている。
ラスト切ない展開も…。
アイドル系の映画と侮ってその辺を適当に描き、もっとロマンティック要素を煽るのかと思っていたら違った。
その分、退屈に思えるかもしれない。
今の現状をすべて受け入れようとした矢先…という展開には寓話をみるべきなのか?
アトキンズ氏はいい演技をしているが、何となく映画の雰囲気にのまれてしまって、ただのイケメン俳優に見えてしまうのが惜しい。
”漂流”という言葉からイメージするのは、『二年間の休暇(十五少年漂流記)』なのだが、それに比べると、サバイバル・冒険要素はない。
テーブルの上には、二人では食べきれないだろうというほどに盛られた珍しい魚介類と果物。葉で蒸し焼きにしているはタロイモか?
それを銀色の小さなスプーンでついばむエメライン。
海に潜って泳いでいるシーンが多く、まるでリゾートに来たかのようで、サバイバルに苦労するシーンや親しい人を懐かしむシーンもない。
(エメラインは孤児で、リチャードは母を亡くしたばかり。それまで住んでいた土地を離れ、新天地に向かう途中の事故。船を借り切るほどの金持ちならば、当時は家の中で家庭教師による初等教育を受けており、今のように”学校”に通っておらず、使用人に囲まれての生活だったろうから、昔懐かしい人を思い出す場面がなくとも当然か?)
あんな小さな船で大西洋を渡るのねと、豪華客船を見慣れている身には驚きだが、
基本、観ているこちらもリゾート気分を味わえる。
シールズさんと海、孤島の景色に酔いしれる映画。
ブルック・シールズ
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