愛の花篭

解説

「小都会の女」「愛と光」のロバート・テイラーと、「ホワイト・パレード」「野生の叫び」のロレッタ・ヤングが主演する映画で、クリーヴス・キンキード作の舞台劇に基づき、「バーレスクの王様」のジーン・マーキーが「小総隊長」のウィリアム・コンセルマンと協力して脚色し、「サンクス・ミリオン」「踊るブロードウェイ」のロイ・デル・ルースが監督に当たり、「バーレスクの王様」のピヴァレル・マーリーが撮影したもの。助演者は「アンナ・カレニナ」のベジル・ラスボーン、「虹の都へ」のバッシー・ケリー、「テンプルの灯台守」のジェーン・ダーウェル、「百万弗小僧」のポール・ハーヴェイ、「私のダイナ」のマージョリー・ゲイトソンその他である。

1936年製作/アメリカ
原題または英題:Private Number

ストーリー

美しいエレン・ニールは学校を出たが職がなく、グレエシイの世話でニューヨークの富豪ウィンフィールド家に女中として住み込むことになった。執事のロクストンは機会あるごとにエレンを誘惑しようと言い寄ったが、彼女はそれを避けていた。ある晩ニールはダンスホールでコークレイという男に誘われて、ナイトクラブに連れて行かれた。すると折り悪く警察の手入れがあって、エレンも留置場に入れられた。彼女はやむなくロクストンに電話で救いを求めたので、胸に一物ある彼は直ちに罰金を払って引き取った。夏が来てウィンフィールド家の一人息子ディックが休暇で帰省した。一家はフロリダ海岸に避暑に行く事になり、エレンはウィンフィールド夫人の小間使として同行した。避暑地でディックとエレンは恋に落ち、秘密に結婚する。夏が過ぎてディックが大学へ帰ると、2人の秘密を知ったロクストンは自分の恋の恨みも手伝って、このことをウィンフィールド夫妻に打ち明けてしまう。この時エレンは既にディックの子供を宿していた。ウィンフィールド家では家風に合わぬという理由で、莫大な運動費を使って結婚解消の訴訟を提起した。これに対してエレンは弁護士スタップを頼んでとうとう法廷に立つことになる。原告側のウィンフィールド家ではコークレイを買収し証人として出廷せしめ、数年前に起こったナイトクラブの一件を法廷で暴露したが、この時弁護士スタップは当時エレンは17歳で未成年であった事実を立証したので、コークレイの偽証罪が成立し、ウィンフィールド側の不利となった。事の真相を知ったディックは自ら法廷に立って、裁判長に彼がエレンを疑ってないことや彼女を心から愛していることや、この裁判の無意味なことを陳述して訴訟の取り下げを求めた。ウィンフィールド夫妻はディックの熱心な態度と、エレンに対する真面目な愛に動かされてすべてを許し、2人は新しい人生に手を取り合って進む事ができた。

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