愛の覚醒

解説

「盗まれたる女」等同様パラマウント時代のヴィヴィアン・マーティン嬢主演映画で監督も同じくロバート・G・ヴィニョーラ氏である。原作はヘリオドアー・テノ女史、脚色はエディス・ケネディ女史である。相手役としてロバート・エリス氏、ハリソン・フォード。

1919年製作/アメリカ
原題または英題:The Third Kiss

ストーリー

ミッシーはある工場に勤めていたが、ある機会から熱心に救済事業に関係するようになった。この救済事業の主唱者ルュパートは妻ある青年だったが深くミッシーに恋した為良からぬ噂まで立とうとしたが、ミッシーは断然彼の要求を退け、却って彼を再び立派な男性として目醒めしめ、夫妻の仲を円満ならしめた。しかしルュパートのこの事件の噂はやがて事業にも影響する恐れがあったので、彼の友人オリヴァーは彼の為に甘んじて犠牲となり富裕の身を以てこの一工女ミッシーと結婚し噂を絶った。かくて成立した新夫婦は単に名義だけで互いに愛情はなかった。やがてミッシーが実は工場の持ち主である事が判った時、かつて工場の火事の為愛児を失った半狂乱の老婆がその恨みから工場主たるミッシーに危害を加え様とした。彼女の危険を身を以て救ったのは彼女の夫オリヴァーであった。二人はお互いが愛している事に気づいた。

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