愛着の道

解説

「運命の孤児」等のアグネス・エイアース嬢がパラマウント社における主役としての出演の第一回映画である。ギルバート・パーカー卿の原作をユージーン・マリン氏が脚色し、ヴィクター・フレミング氏が監督したもの。相手役は「愚か者の楽園」「緑の誘惑」等で人気を博したセオドア・コスロフ氏及びマーロン・ハミルトン氏である。

1922年製作/アメリカ
原題または英題:The Lane That Had No Turning

ストーリー

カナダに住むマデリネットは若い美しい声清らかな歌手で堅固な貞操観を持っていた。彼女はルイ・レーシンという詩人肌の法律家と結婚した。此土地の領主が仏国に客死しその領地財産をルイに贈るという遺言の報知があったのは其結婚式の夜であったが、ターディフという前領主の召使は領地後継者は他にあると乱暴にもルイに大木を投げつけた。ジョージという正当の遺言による後継者が現れた為に事件は迷宮に入った。マデリネットが独り欧州の巡遊から帰ってみると夫ルイは駝脊になっていた。しかし彼女は飽く迄夫を愛すべく決心した。其後前領主の真の遺言書を彼女は手に入れたがターディフに奪われジョージはしかし彼女の夫を愛する真心に感じ其を焼却した。其後ターディフは再びルイを襲ったがルイは遂に彼を殺し、妻を苦しめるに忍びず己も自殺した。3年後ジョージからマデリネットに求婚したが再び歌手として名声を博していた彼女は「真の愛は一生に一度である・・・」とその求婚を拒み永く夫1人の事を胸深く想いつつ暮らした。

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