劇場公開日 2013年8月3日

「レイモンド・チョウでもフウでもなくレイモンド・ヨー」映画 謎解きはディナーのあとで kossyさんの映画レビュー(感想・評価)

2.0レイモンド・チョウでもフウでもなくレイモンド・ヨー

2021年2月10日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 まず殺されたのが世界的な資産家レイモンド・ヨー(団時朗)。海に転落して銃弾の痕があるのに救命胴衣を着用していたという謎。さらにKライオンを狙う世界的な大泥棒レイモンド・ソロスが船内に潜入しているという噂があった。なんとなく犯人は客室支配人藤堂(中村雅俊)が怪しいようにわかるようになっていたが、小ネタであるキャラがいっぱい出てくるために繋がりがさっぱりわからない。宝生家に伝わる守り神のような宝石“セイレーンの涙”の存在も、Kライオンより価値があるだろう?などとわかるようにもなっていた。

 そんな中、中盤まではコメディ部分があまり面白くないためストーリーを追ってしまうだけの鑑賞となったが、犯人を櫻井翔が言い当てるところで中村雅俊の告白がかなり涙腺を刺激してくるのだ。また、福引でチケットを当てたという女(宮沢りえ)の存在が謎のまま終わるんじゃないかと思っていたが、彼女こそ大盗賊のソロスだったという事実。セイレーンの涙も結局は盗んでしまったが、影山がまたしても彼女に近づき、彼女が宝石をこっそり置いて帰るという結末も心地よい。コメディ路線さえ上手く作ってあれば、もっといい作品になったに違いない・・・

kossy