「ツレが変わっただけでして」きいろいゾウ 近大さんの映画レビュー(感想・評価)
ツレが変わっただけでして
宮崎あおい。
好きな女優である。
少女の愛らしさと大人の女性の美しさを感じさせ、その笑顔はとても癒される。演技も巧い。若手女優の代表格。
だけど最近気がかりなのは、役柄。
「神様のカルテ」では櫻井翔の奥さん、「ツレがうつになりまして。」では堺雅人の奥さん、「天地明察」では岡田准一の奥さん、本作では向井理の奥さん…。
お互いを“ムコさん”“ツマ”と呼び合うのも「ツレ〜」に似ている。
“ツレが変わっただけでして”状態である。
まるっきり同じという訳ではない。
「ツレ〜」では自然体の漫画家兼奥さん、「神様のカルテ」「天地明察」では理想的な奥さん、本作では動物や植物と話が出来る?ちょっと不思議ちゃんで、珍しくラブシーンも演じている。
そこは若手演技派、演じ分けてはいるのだが、だけどやっぱり変わり映えはしない。
「少年メリケンサック」でのコミカル演技、「わが母の記」での自立した女性、W主演ではなく単独主演…そういう役をもっと見たい。
映画の方は、美男美女の夫婦の愛を温かく綴った、ファンタジーのような話。前半はほのぼの、後半はシリアスというお決まりの展開。
お互いの過去や秘密をほとんど知らずに結婚したムコとツマ。ムコ宛てに届いた一通の手紙をきっかけにぎこちなくなるが、二人は関係を見つめ直す。
衝動結婚した若い二人だが、結ばれる運命にあった…という印象。
お互いの事あまり知らないで結婚したんだからぎこちなくなるのは当然でしょう…と少々冷めた意見。
二人が結ばれる運命にあったのは、子供の頃読んだ絵本“きいろいゾウ”が関係しているのだけど、さほど重要な意味を成していない。
ツマは天真爛漫で可愛いが、かえってそれがぎこちなくなった時、情緒不安定に見えてしまう。
ベタと言ったらベタ。心温まる感動作と言ったら心温まる感動作。それ以下でも以上でもない。
消化不良。
全く同意見です・・・。
本作なんだったんだろ?
原作やプロットは良かった気は(原作は未読)するのですが・・。
前半の緩さが要らず(柄本さんや濱田君の下り要ったかな?)、後半の緒川さんのトコが薄かった気が・・(+_+)(+_+)(+_+)?
う~む・・。
・・惜しい。ただただもったいない(V)o¥o(V)