ゴッド・ブレス・アメリカのレビュー・感想・評価
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ラブ・ストーリーかも
設定が好みだったせいもあり、かなり楽しめました。
フランクとロキシーのコンビもとても良い雰囲気でしたし、ラストも定番ながら痛烈でもあり、個人的には結構好きです。
作中ではボニー&クライドの名前が出ていましたが、自分としてはミッキー&マロリーを思い出しましたし、この作品もひとつのラブ・ストーリーという位置付けでも良いかもしれませんね。
崖っぷちオヤジの血塗れな心の旅
バツイチのしがないサラリーマン、フランクは職場の女子を元気づけようとして親切でやったことがことごとく誤解されてセクハラ認定で突然解雇、さらには医師に脳腫瘍で余命いくばくもないと宣告される。絶望して自殺を図るフランクだったが、不思議ちゃん女子高生ロキシーと出会ったことから、成金モンスターペアレント、上映中のシネコンでケータイ使うオッサンや大声で雑談する男女等を次々にブチ殺す殺人行脚に旅立つことになる。
ブロンソンの『狼よさらば』やロバート・ギンティの『エクスタミネーター』など街に蔓延るダニ共を血祭りに上げるいわゆるヴィジランテ映画の隆盛を経て、レンタルビデオを巻き戻さないで返す奴やゴミを分別しない主婦など殺しの対象をグッと身近に引き寄せた『シリアル・ママ』や『フォーリング・ダウン』に至った系譜にまた傑作誕生。主人公が利己的なバツイチ、デブ、ハゲ、失業者、難病という不幸のロイヤルストレートフラッシュ、殺人行脚が他人への思いやりを取り戻す心の旅であるところが白眉。フランクとロキシーが交わすセリフの一つ一つが胸にグサグサ突き刺さります。
ムカつくやつは射殺旅作
下らないメディア、流される人間、差別社会アメリカに嫌気が差すフランク、会社を解雇され余命宣告をされる
自殺を考えていたがテレビに出演していたわがままセレブ少女クロエを射殺、現場で出会った女子高生ロキシーと射殺旅に出る
映画館でマナーの悪い人間を射殺、駐車マナーの悪い人間に発砲、差別デモを行っている人間を射殺
報道されていないことに憤りを感じるロキシーに“現代っ子は記録に残したがる、体験したなら良いじゃないか”
障がい者スティーブンを笑い者にするオーディション番組の収録現場に向かうもスティーブンが自殺未遂を図った原因はもうテレビに出さないと言われたからであった、全員に向かって乱射するも警官隊によって射殺される
ベッドに互い違いになって寝たり二人の間に愛がない(主人公が真面目)、二人の空気感のお陰で不思議な涼しさがある、射撃練習のシーンも○
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