「着想>脚本」推理作家ポー 最期の5日間 arakazuさんの映画レビュー(感想・評価)
着想>脚本
1849年10月、ボルティモアの公園で作家エドガー・アラン・ポーは瀕死の状態で発見された。この日以前の5日間の彼の行動については謎とされている。
この5日間に何があったのか?という歴史の空白に着目したのが本作。
この着想はなかなか面白いと思う。
しかし、ポーの小説を模倣した殺人事件が次々と発生→ポーの婚約者エミリーが誘拐され、事件の内容について新聞にポー自身の筆で発表するよう脅迫される。
この「ミザリー」的展開に驚きなし。
捜査にあたったフィールズ刑事にポーが協力するるくだりなど全体的にストーリー展開が強引で、無理矢理納得させられている気分にさせられる。
ポーの作品は「モルグ街の殺人」くらいしか読んでいないので、事件を模倣される他の作品も読んでいればもう少し楽しめたのかもしれない。
ポーの最初の妻が結核で亡くなったこと、母親が女優だったこと、死の直前婚約中だったことなど史実を大事に扱っているので、もう少しストーリーを練って欲しかった。
コメントする