「色々あって落ち着いたのか…」飛びだす 悪魔のいけにえ レザーフェイス一家の逆襲 MASERATIさんの映画レビュー(感想・評価)
色々あって落ち着いたのか…
伝説的スラッシャーホラー、「悪魔のいけにえ」。記念すべき第一作からシリーズ化が進み、気がつけばシリーズも四作目に。
第三作から正直どうでも良いシリーズになったが、あげくのはてに第四作は日本ではDVDの販売がされず、今は絶滅危惧種となったVHSのみの販売となる。あの伝説的だった第一作からは考えられない需要の無さだろう。だがそれは日本だけでなく本国アメリカでもそうだったようだ。そして生まれた本作は、「第一作の正当続編」という謳い文句に。出た、よくある無かったことにしちまえ設定だ。
結果としてはかなりのヒットを生み、成功したようだった。
今回はレザーフェイスが長年の年月で歳をとっているという設定だ。レザーフェイスが閉じ込められている屋敷にやって来た若者達を血祭りにあげるという定番中の定番コースだが、主人公の女性とレザーフェイスの接点や、周りを取り巻く人間のあれこれを丁寧に描き、他のスラッシャーホラーとはやはり差がある。正直3Dは余計だと思うが、やはりあのチェーンソーの音には興奮させられる。
ただいきなり第一作の正当続編を描くならば本作のように急に何十年も間を置くのではなく、数年に留めておけば良いのにと思った。そして本作に繋がった方が無理矢理感も無くなり、その方が感情移入出来るのではないかとは思う。もう少しグロさがあっても良いが、正規の続編としての役割は果たせたであろう。
コメントする