劇場版 魔法少女まどか☆マギカ 前編 始まりの物語のレビュー・感想・評価
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始まりの物語の行方は!?
始まりの物語は、まどマギの始まりの物語としてだけでなく、魔法少女物語史の画期としての物語でもあるという「二重の構造」を持っています。
一方で、後編の「永遠」でまどかが、魔女の存在を否定する「円環の理」を発動させたことによって、作中では、本作がメタ的に魔法少女物語史を書き換える前の状態、始まりの物語の前に戻っています・・「アッコちゃん」や「セーラームーン」の世界。(←「叛逆」の内容を合わせて今ここ)
ただし、この作品のファンタジー設定により、願いには代償を伴い、その制約を神の如きまどかもほむらも免れません。つまり今の状態にはとどまれません。
シリーズ完結作となるだろう「廻天」の公開を控えて、始まりの物語の行方がどうなるのか? とても気になるところであり楽しみなところです。
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追記1) 魔法少女物語史の流れ〜始まりは第3の画期だが、円環の理の発動で作中では始まりの前に
「奥様は魔女」@1942/ルネ・クレール→「ひみつのアッコちゃん」@1962/赤塚不二夫(第1期・ホームコメディ)→「美少女戦士セーラームーン」@1992/原作・竹内直子(第2期・戦闘少女)→「魔法少女まどか⭐︎マギカ」@2011/MagicaQuartet(第3期・魔法少女の物語の脱構築)
追記2)【問】「廻天」のキーカラーの意味は?
【答】(暫定) それは端的に巴マミを意味しますが、彼女は「叛逆」で既に活躍していて、「廻天」をシリーズ完結作と位置付けた場合、マミをさやかや杏子より優先する意味が見出しにくいので、キーカラーが隠喩するのはマミ本人というよりもむしろ彼女のソウルジェムに込められた願い《生きる》のほうではないか思われます。
追記3) ダンテの「神曲」という共通モチーフ〜「君たちはどう生きるか」@宮崎駿、「果てしなきスカーレット」@細田守、そして「廻天」@MagcaQuartet
「廻天」がダンテの神曲をモチーフとしているのは確定的で、神曲は上記3作全てに共通しています。神曲の主題は「成長」なので、3作の主題を一言で言えば君たちはどう生きるか。そうであるとして、宮崎版も細田版も視聴者にどこまで訴求できているかと言えば、期待値とのギャップなのか作品評価を巡る偏差の大きさは周知の通り。
「廻天」は3度目の神曲であり、いったいどうなるのかがとても興味深いところですが、「廻天」のアドバンテージを挙げるとすると、1) 異世界(地獄)の描写、主要登場キャラの性格や人間関係、独特の設定や世界観などが、既にデフォルトとして認知されている、2) いい意味で作品に癖があるので観たい人しか観ない、作り手の側も興行収入50億とか100億とか全く期待してない、など。(果てスカの渋谷ダンスシーンが叩かれても、同じく唐突であっても叛逆のケーキの歌は叩かれません・・そもそもが変なんだという認知度の違いかな。)
リバイバル映画見ました!
大画面で見るとやっぱ迫力が違う!!!内容は言うまでもなく良きです。魔法少女・願いが叶う、という裏にある真実。中学生では抱え込めないような想い、、。軽く言ってしまったけど、内容はあくまで総集編1ということでいいです。ここで終わるのか、と思いとここだな!2つに分けるなら!ここだなって感じ。
みんな好きです。OP流れて震えます!
杏子いいね!
"誰かの幸せを祈ったぶん、他の誰かを呪わずにはいられない"
ぶりぶりの絵に馴染めず、最初はこれのどこが面白いんだよ?と思いつつ観ていて、主役級のマミさんが頭を魔女に食べられるシーンで、はっと我に返りました。
これは、何かが違うぞ、と。
キュウべえとの契約は"奇跡を一個叶えるかわりに、魔法少女になる"なんです。
魔法少女達は力の源として、"ソウルジャム"っていう宝石が埋め込まれた香水瓶のようなものを持っています。実はこの中には、彼女達の魂が入っているんです。体は蛻の殻。傍にソウルジャムがないと、死人のようになります。
つまり"その願いに魂を賭けられるか?"です。
さやかは"好きな男の子の体が治って、またヴァイオリニストを目指せるように"と願い、魔法少女になりました。が、そのせいで、ゾンビのような体に負い目を感じる。こんな体では、好きな男の子の傍にもいけない!まるで足のかわりに声を失って、最後には泡になる人魚姫みたいです。
彼が他の女子と仲良くしているのを見て、嫉妬が渦巻く。
怒りが湧き上がる。
恋しい。
空しい。
恨めしい。
自分の犠牲を知らない彼が恨めしい。
彼の傍にいるあの子が憎らしい。
"誰かの幸せを願ったばっかり"に、その心の中にどす黒い感情が渦巻く。
好きな彼に夢を叶えてほしいのか?
好きな彼が夢を叶える恩人になりたいのか?
マミさんの言葉が蘇る。
その感情に気付いた瞬間に、さやかは自分の行動が自己犠牲ではなく、見返りを求める醜い欲望からだったと気付くんです。
けれど正義の味方だから。きっと私の使命だから。魔女と戦う!でも、その正義感だって、貴女の自己満足じゃないの(ニヤリ)?という切り口。
そしてさやかの心は、壊れる。
ソウルジャムの中の魂は汚れていき、正義の味方だった魔法少女は魔女になる。
そう、自分達の敵に。これ、"円環の理(えんかんのことわり)"と言われ、魔法少女の運命とされています。この円はまどかと読むことができ、まどかちゃんがこのエンドレスな状態の、何かしらの鍵になるのでは?と思わせる……(以下自粛)。この部分は、
"[新編] 叛逆の物語"で明らかに!
魔法少女達は、まるで自分達の心と戦っているようなもんなんです。
キュウべえは、勿論そのことを知っています。魔法少女を作ると、必ず魔女になる。
正義は必ず悪に。そして悪を倒す正義がいる。正義、悪、正義、悪のエンドレス。
カオス。いや、正義だろうと悪だろうと、そこから生まれる別次元の"利"をキュウべえは求めています。それは"[新編] 叛逆の物語"で明らかに!
誰かが幸せでいるとき、どこかで誰かが不幸になっているのかもしれない(最近の日本人は、ここの想像力が欠如してると思う)。
ここまでくると、さすがにお分かりになると思います。
本作、ぶりぶりだけじゃないって!
(あの、こんな調子でいきますが大丈夫ですか?さぁ!ついて来てくださいね!)
まどかちゃんは普通の子に見えますが、魔法少女の高いポテンシャルがあると言われる(ま、ここに含みがあるワケなんですが)。でも願う"奇跡"が決められない。
中途半端な状態で魔法少女達の戦いを、足手まといになりながら「危ないことやめてよー」なテンションで見守り続けます。が、やはりまどかちゃんが、鍵というね(以下自粛)
ここ、エヴァの、シンジくんを彷彿とさせます。
同じく中二で、ポテンシャルはあると言われながら、なかなか前に進めない。
あ、でもエヴァはTV版の1話とラストしか観てないので、比較ができません。すみません!
こう、うじうじしてた子が実は凄い!っていうのは、厨二の大好物です。
え、厨二な妄想と仰います?でも、このよわっちい子が実は……、はベストキッドだって、蛇拳だって、スパイダーマンだって、ネバー・エンディング・ストーリーだって、映画の中には沢山あります。
映画業界は、厨二で支えられてると言っても過言ではありません!
さやかが人魚の魔女になると分かったとき、まどかはそれを止めるために魔法少女になる決心をします。そこで明らかになる、ほむらちゃんの意外な正体!
冒頭の「今の自分とは違う自分になんてなろうと思わないことね」の意味。
想像もしてなかったほむらちゃんの目的。キュウべえさえ知らない、衝撃の事実が!
ううー、後編につづく!!
あと、一つだけ!ここまで女子の友情を描いた作品を知りません!
魔法少女の最終的な武器は、魔力じゃなく、"友情"なんですよ!やだ、感動!でもこの感動さえ、 "[新編] 叛逆の物語"では一旦は否定され、別のもっと凄い感情に救われる?飲み込まれる?んですが……(以下自粛)
有名な先生方(宮崎哲弥先生とか、宮台真司せんせとか)がファンのようで、本作を考察されています。原発事故と結びつけたり、政治哲学者のマイケル・サンデルと結び付けたりして本当に面白い(よろしければ、ググってくださいませ)。
でも先生方には申し訳ないけど、私はそのどれとも違うように感じました。
自国の独立、宗教の絶対性、主義の正しさを強く願うあまりに、(反対の)国や人を憎み、呪う。願いに魂をかける=願いに命を賭ける。しかし正義と思って命を投げうって、他者を傷つけて、結果的に自分が誰かの敵になる。正義が悪に悪が正義に。憎しみの連鎖。エンドレス。その連鎖をワザと仕掛けて、そこから大きな利益を得るキュウべえ=某国(言及しません)という構図。最終的に救うのは友情=他国との友好関係。でもその友好関係だってさ。あれでしょ?ってニヤリと笑う。
ぶるぶるします。
これ、国際紛争の話(戦争)ですよね?どんなに崇高な願いがあったとしても、それは"人間の欲望"がベースでしょう?と。何かを強く願うと、どうしても何かを憎む結果になる。
同時に、魔法少女達の苦悩って、子供だけではなく、大人社会のもやもやした現実も突きつけてくる。
この苦しみは、誰にも分からない(さやか)。
何のために仕事(魔女と戦ってるのか)してんのか、わかんない(さやか)。
私なんか、どうせ何もできないから(まどかちゃん)。
でも本当は、やればできる子!と信じたい。まだ本気出してないだけ(まどかちゃん)。
なんで、あんな馬鹿な話を信じてしまったんだろう(魔法少女の契約)。
とか。頭の中をもやもやがグルグルする感じ。
だけどお話の中では、この悩みすべてをポジティブな方向に変えてくれていた、マミさんって存在があった。でもこのマミさんは、かなり早い段階で、食われちゃう。
さぁ、みんなでグルグルしようよー。リアルってそういうもんっしょ?みたいな。
なので、本作はいい歳したおっさんファンが多いみたいですよ。みんな見た目ぶりぶりだけど、中身は一本筋の通った結構男前なんですよ。ほむらちゃんとか特に。
えっと、あの、ああぁ……、書きたいけど止める!
本作は、新房昭之監督とアニメスタジオ"シャフト"、そしてキャラクター原案を蒼樹うめせんせ、脚本家の虚淵玄氏といったメンバーで作った、オリジナルアニメです。
ぶりぶりの女の子達の心のダークな部分と、"劇団犬カレーさん"のグロ可愛い映像がマッチしてて、予想以上に凄く面白かったんですよ!
なんかこういうの観ると、ちょっと怖くなってしまいます。
もしかしたら偏見に凝り固まって、凄い映画を見過ごしているのかも。
人生短いので、面白いとオススメされた作品は、やっぱ積極的に観ていこうって反省しました。
PS "[新編] 叛逆の物語"では、私の大好きな"リベリオン"オマージュの素晴らしいガン=カタなシーンがありますよ!是非!
今世紀最高の脚本
TV版を観て大感動したので劇場版も鑑賞しました。
私はこの作品のTV版の脚本が世界中の映画やドラマを含めた中で、今世紀最高の物だと思っています。(本当に大げさではなく)
元々アニメなど見ることはなかったのですが、TVで評判が良かったのでビデオで鑑賞して大変な衝撃を受けてしまいました。これほど完璧な脚本を私は知りません。過去の映画史に残る大傑作と比較しても全然ひけを取っていません。
劇場版はTV版を繋いだけですので、殆ど内容は変わりませんが、少しカットされているのが残念です。元々TV版の全てを繋いでも265分にしかなりませんので、前後編を半分ずつにして公開すれば一言の台詞も切らなくて済んだのに残念です。
それでも脚本の素晴らしさは分かると思いますので、まだご覧になってられない方は後編も含めてぜひ劇場に足を運んでみて下さい。(アニメだという偏見を捨てないと損をしますよ)
でも後編は劇場内が号泣の嵐になりそうで、見に行くのが怖いんですが・・・。
TV版見た人にもおすすめ
TV版視聴済みでも楽しめるかと思います。
物語の内容はTV版と同じですが、例の作画はかなり良くなっていますし、なによりBGMが素晴らしい。
OPは完全新作ですが、物語の結末を知っていると心苦しくなる。
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