パニック・マーケット3Dのレビュー・感想・評価
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サメ・ホラー
海沿いの街を大津波が襲い、海水とともにサメも襲ってくるというオーストラリアのホラー映画。
サメ映画はB級映画の筆頭アライサムでも粗製乱造されているので新鮮味に欠けるし、改めてスピルバーグの偉大さを実感します。
まあ、オーストラリア近海はホオジロザメの本家だからサメ映画に黙ってはいられなかったのでしょう、ただ、サメの恐怖だけではジョーズの2番煎じと思ったのか強盗に襲われたスパーマーケットに大津波襲来、余震の恐怖、逃げ場もなく、なんとサメまでという3重構造にして怖さ3倍増を狙っています。
さらに若者の興味を惹きたいのでしょう男女のロマンスや諍い、親子の絆、ペット愛まで織り込んでパニックに翻弄される人々のドタバタ群像劇に仕上げています。
企画を通すためにあれこれ考えたのはわかりますが、やっぱり2番煎じに思えてしまいます、残念・・。
まともなサメ映画!
ステージギミック構成とキャラ構成が良い!津波のCGがしょぼい代わりにスーパーの水没セットにかけた感じがしますね。伏線もいっぱいあって面白かったなあ。犬は死にません。
楽しみにしてたのに… ※ネタバレはまとめて最下部
地上波でやるというので楽しみにしてたのに、寝過ごしてしまい…かなり過ぎてから点けたらもうスーパーは完全に水没してました…(またか)
まあパニックものだし、ウィキれば何とかなるやろとナメてたら、ページすらねえ…orz
ということでほぼ半分ちょいしか見てない人間のレビューです(書くな)。
あらすじ:
スーパーが津波で浸水し、中に13人の客と店員が取り残される。が、その13人の中には強盗と殺人犯が紛れ込んでいることがわかり、皆で商品棚の上に避難しつつそれぞれ疑心暗鬼に。棚の天辺スレスレまで店が水没してしまうと、そこへ体長3mを超えるホホジロザメが。天井からは火花の散る高圧線が垂れ、水面につけば全員死んでしまう。救助を待つ間サメを何とか抑え込みながら、まずは高圧線を何とかしなければと話し合うが、一人、また一人とサメの餌食になっていく。このままでは救助が来る前に全滅してしまうと考え、何とか協力して外に出ようとするが…
映画.comの作品TOP画像、悪意あるだろ…笑
サメがトルネードみたいになってるし、死んでるおっちゃん白目剥いてるし、何でそこチョイスした?w
まあ、確かにこのシーンはある意味ハイライトだったけども…
邦題は『パニック・マーケット』とこれ以上なくわかりやすいタイトルになっていますが、原題は"Bait(餌)"。
…いや、こっちもある意味わかりやすいけど、潔すぎだろ。笑
テレビ点けた瞬間、生き残りの中にアジア人が2人いて(黒人は1人もいなかった)、珍しいな~と思ったら、珍しい(?)オーストラリアとシンガポールの合作!
オーストラリアやシンガポールの映画って、割とアメリカ映画寄りなんでしょうか?少なくともヨーロッパ系の仄暗さはなく、調べるまで完全にアメリカ映画と思ってました。
2012年公開、3Dだったようです。確かにこれ3Dだったらもっと楽しめただろうなあ。
典型的サメ映画なので、グロ嫌いな人は最初から見ないとは思うのですが、念のため言っておくとカットあり地上波でも結構グロかったです。
伝説のサメ映画『ジョーズ』は確か年齢制限なくても割とスプラッターな場面がありましたが、本作はR-15のため、輪をかけてグロいです。2012年の甘々CG&明らかにマネキンさんの死に際も多いですが、CGじゃない割とリアルなシーンもあり、死体の人体切断シーンや皮膚貫通を間近で見せるシーンあり。個人的には『スウィーニー・トッド 悪魔の理髪師』(こちらは人体の切断面を見せるシーン多発)と同レベルのグロさ。
あと大量の蜘蛛(ゴリゴリのCG)が出ます。苦手な人はまじで注意。物凄い数きます。シーン的に「くるな」と予想はつきますが、予想より長く虫パート。「もう平気かな…?」と目を開ける頃に再び大量の蜘蛛を見せてきた監督を永遠に許さないと心に誓った視聴者もいるはず。
「サメ映画」と銘打っておいて、予算の都合なのかほとんどサメが顔を見せない(上にそれを逆手に取ることすらできてない)映画も結構あるんですが、本作は自己主張強くてしつこいサメです。笑
喰われる側はたまったもんじゃないけど、サメ映画ファンとしては最高レベルの頻度だったと思います。
演出はちょっとテレビドラマ的というか…「一昔前」感はありますが、まあ実際一昔前の作品だし、そんな言うほどでもないのかな。サメ映画を見慣れている人ならどうということはないと思います。
めちゃくちゃどうでもいいけど、主人公のジョシュという白人兄ちゃんが、KAT-TUNの上田にほんのり雰囲気似てて何なん。ずっと「上田じゃね?上田…出てね?」と思いながら見てました。もちろん上田じゃないです。ちなみに『エクリプス/トワイライト・サーガ』にも出ていたゼイヴィア・サミュエルというオーストラリアの俳優だそう。
1人だけ知ってる顔の人がいて、見てる間ずっと気になってたんですが、2005年のマーベル映画(当時は20世紀フォックス)『ファンタスティック・フォー[超能力ユニット]』で敵役やってたオーストラリアの俳優ジュリアン・マクマーンでした。自分はこの作品でしか知らなかったので悪役のイメージが強かったんですが、元々オーストラリアでTVドラマシリーズなんかに出てる時はイケメンやプレイボーイ役が多かったよう。
あと、皆書いてるけどポメラニアンのブリーが可愛すぎる。
見るからに「SNSで可愛い犬載せてGOOD数稼いでるおバカ系ギャル」みたいなのが飼ってて、これどうなんだろうな~と思ったけど(ド偏見)、意外と大事にしてて安心。
大抵アメリカ映画だと、こういう映画に出てくる犬って役立つ大型犬なんだけど(というかアメリカで飼われてる犬がそもそも大型犬が多いのか?)、こちらはオーストラリアとシンガポールとの合作だからか、特に役立つわけではない小型犬。癒し要素でしかないが、可愛いからもう何でもいい。
アメリカ・中国合作の2018年の作品『MEG ザ・モンスター』でも、小型犬(ヨークシャー・テリアのピピン)だったから、やっぱアジア圏は小型犬が人気なんでしょうか。
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以下
ネタバレ
あり
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ブリーがサメに喰われたかと思いきや、後に戻ってきて飼い主の元へ泳いで戻るシーン…正直『MEG』でピピンが最後に飼い主の元へ泳いで戻るシーンと丸被りで、『MEG』は本作の6年後の作品なので、まさか本作をパクっ………いや、そんなことは………。
『ジョーズ』始め、過去のサメ映画のオマージュ(?)をかなり盛り込んだ内容だったので、もしかすると意識はしてたかも。
サメ(に食い散らかされる人体)も血もかなり出てくるので、食事中はキツい人もいるかもしれませんが、設定は割とガバガバというか現実味がなく、基本的には「そりゃねーだろww」と笑いながら煎餅でも食いつつだらけて見るような内容だと思います。
例えばジョシュ(元ライフセーバー)とジェイミー(万引き犯)が地下に孤立したカップルを助けに行く時、地下に繋がる通路の2枚の扉のうち、地下に近い方が水圧で開かなくなるのを防ぐため「これ以上、下に水が行かないようにドアを閉めよう」と2人で「フゥゥンッ」とか言う程度で割とすぐ閉めて「ヨシッ!」。
…いや、腹まで水没してるドアそんな簡単に閉まらんて。半端に開いてたから良かったんか?成人の腰より上まで水没したドアは、ドウェイン・ジョンソンでもそんな簡単に開閉できないと思うよ…(水没した扉は水深40~50cm辺りで開けられなくなる)
むしろもう片方の扉の方が、既に水没しているので水圧がかからず楽に開くはずなんですが。この2人には多分、どんなドアも開けられる驚異的な筋力が備わってたんでしょう。
アジア人2人スティーブンとマネージャーは、やっぱりというか何というか、生き残りません。2人いるので、ちゃんと片方は自己犠牲型の良い奴、片方はクズ…というよりすぐにパニックになって取り乱し喚き散らすタイプの迷惑な(そしてすぐ死にそうな)奴と、バランスとってました。
スティーブンはなかなかの美丈夫で、ジョシュの元恋人ティナの現在の恋人(複雑)。
ジョシュもスティーブンも、作中ではどちらも重要な役割を担っているので、それなりに格好良く描かれています。が、ティナの人物描写のうっすいこと。
おかげでスティーブンはジョシュとティナを復縁させるために殺されたんだなーというのがありありとわかって、その辺は残念でした。パニック映画だから…とはいえ、やっぱり人物描写はきちんとしてほしい。
ジョシュはライフセーバーだった頃、自分の仕事を友人にやらせたために友人がサメに喰われてしまった。恋人であり友人の妹でもあったティナはジョシュのせいとは思っていなかったが、罪悪感でうまく付き合えなくなったジョシュはティナと別れ、ライフセーバーも辞めて1年後はスーパーで働いていた。で、ティナは偶然そのスーパーで働いてるスティーブンと付き合ってて、偶然ジョシュと再会し、偶然スティーブンが死んでジョシュと急接近、ついさっき現恋人が死んだにも関わらずジョシュをヨリを戻す…って、ティナ完全に「使われてる」だけですよね。
うーん、ジョシュがトラウマを乗り越えるってのがメインストーリーだから仕方ないとはいえ、その恋人役のティナはトラウマ乗り越えたご褒美扱い。
ブリーの飼い主ヘザーは典型的な我儘キャラっぽいんだけど、ブリーのことは大事にしてて、サメから逃げる時ブリーをわざと水中に投げ捨てた恋人カイルはサメに喰われる。
…やっぱサメってヒーローなのでは…?(洗脳)
まあカイルも一応、危ない時にヘザーを先に逃がしたり、ブリーを捨てる時も謝りはするけど、彼女の誕生日に「30万のグッチの靴」と騙して偽物を渡すなど、普段からそこそこクズ。自分が殺されそうな時に人の犬助けられるかって言われたらわからんし、そこは責められないけど、ペット放り出すような奴は死ぬんですよね、こういう映画では。笑
しかもカイルが死ぬ時には、ダサいけど勇気があって一生懸命なオタク系男子ライアンが合流するので、カイルはお役御免というわけだ。
そして本作の隠れ(?)主人公ジェイミー。万引きがバレて恋人のライアンまでクビになるという、こちらもなかなかクズなんだけど、父親は警察官。しかも娘を捕まえに来た。
でも実はお互い愛情があって、父親が足を負傷して「俺は足手まといになるから、俺が水に飛び込んでフックを取ってくる」と自己犠牲発揮しようとした瞬間、ジェイミーは何も言わず水に飛び込み、迫りくるサメの頭を肉叩き(シャリアピンステーキ作る時のアレ)でタコ殴りにして撃退。無事に戻ってくる。つえーよジェイミー!
ある意味ジェイミーとライアンのカップルが一番、現実的に人の役に立って生き残ってる気が。
ジョシュはもう、超人過ぎて。ラストにいくにつれ、完全に人間からサヨナラしてます。もしかして超人血清打った?
『ジョーズ』のサメは何を考えているのかわからない、ぽっかりと空いた穴のような不気味な目にすることにこだわったそうですが、本作では殺されたサメの瞳がつぶら過ぎて…撃たれた瞬間、つやん…と光るガラス玉のようなつぶらな瞳。殺さなくても良かったんでねえの?とか思ってしまったり。
そもそも既に何人か喰ってるのに、あんなに獰猛にしつこく狙ってくること自体おかしくね?腹減ってるにしてはやたらと食い散らかして、ちゃんと全部食べるわけでもないし。
パニック映画に向かって言っちゃいけないお約束だけど…
ちなみに、実際にサメに殺される人は年に1人もいない。そもそも人間を喰うような種は全体の1割程度しかいない上、臆病な性格なので人間を見てもほとんどが逃げていく。にもかかわらず、『ジョーズ』の影響でパニクった人々による「サメ大量殺戮」が行われた結果、現在509種のうち74種が絶滅危惧種になってしまったそう。『ジョーズ』で全長8mの最強人喰い鮫役を演じたホホジロザメ兄貴(現実にはオスは最大でも5mにしかならないそう)も含まれている。
それも、元ネタとなったニュージャージーの事件では、襲ったのはオオメジロザメであり、ホホジロザメではなかったというから、とんだとばっちり。
最近、気候変動の影響かアメリカに元々いなかったオオスズメバチが現れ……たというニュースが出回っただけで、パニクったアメリカ人が今度はハチを誰彼構わず(?)殺して回っているそうだ。農家の作物の受粉を助けるミツバチまでも皆殺しにしようとする者も現れ、こちらも個体数が既に危機に瀕している。
一度「恐ろしい」と刷り込まれた生き物は徹底的に排除しないと気が済まない人間たちと、その「恐ろしい生き物を殺した俺はヒーロー!」とやたら強さをアピールしたがる脳筋原始人たちのおかげで、一気に数が減り数年で絶滅危惧種になってしまうことは結構あるのだそうだ。
専門家は「正しい知識を」を呼び掛けてはいるが…
結局一番ヤベーのはいつも人間だな、って手垢まみれのセリフをまた言ってしまうし、前もゴジラかどっかのレビューで書いたな。
一度入ったら出られない!
原題
Bait
感想
戦慄と恐怖のパニック・アクション!!
巨大人喰いザメ、高圧電線、殺人鬼、殺人ガニの大群とパッケージには書いてますが殺人ガニとは言えないような気がします。ただあの大群は鳥肌ものです。
ゴア描写は好きでした。沢山の死体や喰われっぷりはよかったです!サメをおびき寄せる為に死体の手首をノコギリで切断するのは目を覆いたくなりました。
無事に脱出するメンバーが多かったのでもう少し食べられて欲しかったです!笑
殺人鬼は一人殺しただけであんまり目立っていなかったです。
津波は恐ろしいですね。
今作品の一番はポメラニアンのブリーです!笑
※13人の命をかけた挑戦が始まった...
パニックマーケット
よかった!
サメが思ったより出てきて良作だった。
スーパーにサメは割と新しくて、よかったけどスーパーの良さをもうちょい出せたのではと思った。
サメ自体は結構ジャンプ力のあるサメだった。
ハングリー精神多めでよかったな
アホな設定なのにマジメな展開
津波によってスーパーマーケットに閉じこめられた13人に、一緒に流れこんできた5M級のホオジロザメが襲いかかるという、おバカ設定なのだが、閉鎖されたところから脱出を図るパニックものの定石をおさえた展開で、その障害となるサメが意外におとなしいのが本作の最大の欠点。
パニック・ホラーとして観るなら、観客は登場人物たちがいかにしてサメに襲われ食われるかが最大の楽しみのはず。
なのにサメ君は音や血にはちゃんと反応するが、自分から食べてやろうという積極性が感じられず、こちらが何かしない限り襲われないので、緊張感が伝わってこない。
後半、強盗殺人犯が正体を現しビックリ展開なつもりなのだが、特徴ある声なので最初から気づいてましたよ(笑)
この手のB級ホラーで13人中8人も生き残る高生存率もなかなか無いよね。
せめて、万引きした物を店員の彼氏にプレゼントするのが悪い事と本気で理解していない、それがバレてクビになっても悪いと思ってないクソ女だけは食われてほしかった...
あと本作、劇場公開時に3.11に配慮して津波のシーンをバッサリとカットしたらしいけど、お金払って観る客に失礼だし、B級だろうが製作者たちを愚弄する行為。
配慮するなら公開しなきゃいいだけの話しで、映画を切り刻んででも金儲けをしたいという配給元が一番不謹慎です!
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