「語るべき点は多いものの…」プリンセス・カイウラニ 近大さんの映画レビュー(感想・評価)
語るべき点は多いものの…
ハワイに同名のホテルとして名が残り今も人々に愛され続ける、ハワイ王朝最後の王女ヴィクトリア・カイウラニの生涯を描いた伝記ドラマ。
何だか、以前見たナオミ・ワッツ主演の「ダイアナ」と同じ印象を受けてしまった。
主演女優は熱演しているが、映画自体は…。
クーデターから逃れる為に半ば強制的にイギリスに渡り、そこで受けた教育、差別…。
英国人青年との束の間のロマンス。
父王亡き後ハワイに戻り、祖国に身を捧げた不屈の精神。
ハワイとアメリカの知られざる黒歴史。
僅か23歳の短命で、一人の人物の波乱に満ちた生涯として語るべき点は多いものの、可も不可も無いダイジェスト的な印象は拭えない。
伝記モノ、歴史モノ、恋愛モノと多くの要素を詰め込んだのはいいが、欲張り過ぎたか焦点が定まらず、どれか一つを主軸にした方が良かったかも。
こういう人が居て、こういう歴史があった…という事だけでも分かれば。
ハワイを題材にしながら、ハワイの美しい風景があまり拝めないのは如何ともし難い。
主演のクオリアンカ・キルヒャーの顔が、長い…!
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