「英国王のパンツ」モネ・ゲーム 近大さんの映画レビュー(感想・評価)
英国王のパンツ
美術学芸員のハリーは、テキサスのカウガールPJを相棒に、傲慢なメディア王シャバンターをターゲットにしたモネの名画の贋作詐欺を思い付く。が、完璧だった計画は思わぬ事態に…!
1966年の「泥棒貴族」をリメイクした犯罪コメディ。
序盤、スムーズに進む計画…と思ったら、これ、主人公ハリーの“都合の良い展開”。
ハリーは自分を知的でスマートなイギリス紳士と思っているけど、実際はドジでおっちょこちょい。
また、雇い主のシャバンターを下品な馬鹿と思っているけど、頭のキレる男。
PJを頭空っぽなアメリカ娘と思っているけど、実は結構機転が利く。
何でも自分が思ってる通りではないのだから、計画なんて上手くいく筈がない。
主人公の内心あたふたぶりが見ててあちゃ~と思うけど、可笑しい。
脚本はコーエン兄弟。オフビート感は彼らならでは。
コリン・ファースの意外なコメディの才。そのギャップがクスッと笑いを誘う。おまけにあんな格好まで…! 彼はオスカー俳優ですよ!
キャメロン・ディアスも色気&キュートな魅力を発揮。カウガール姿やセクシーなドレス姿を披露。
一癖二癖ある食えない男ならアラン・リックマンは抜群の安定感。
“少佐”も好助演。
コメディ色が強いので、コン・ムービーとしてのハラハラ感や爽快感は薄い。
でも、最後はターゲットに一杯食わせる。
シャバンターの商談相手に、日本人。
馬鹿みたいな描かれ方だなぁ…と思っていたら、そういう事だったのね。
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