「博士が女々しくて・・」砂漠でサーモン・フィッシング odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
博士が女々しくて・・
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釣堀を作る程度の話かと思ったらダムまで作って本格的、鮭プロジェクトの話も最初は冗談扱いで全否定、それがイエメンの西部山地は降水量も多く全く無理と言うことでもなさそうだとだんだん信憑性が増してくる、展開が実に上手、特に富豪のお遊びかと軽く見ていたがなかなかの人物、砂漠の緑化が真意のようだから、当事者ならずもプロジェクトに肩入れしたくなる。
原作はイギリスらしい政治風刺がメインで書簡集のような型破りな本だったようだが映画ではプランナーと水産学者の恋模様が加わりました。例によって金を出したライオンゲートが興業的に必要とねじ込んだのかもしれません。
彼女のフィアンセが戦地で行方不明、一方、博士の方は仕事バリバリの奥さんに愛が醒めた模様、苦労を共に共通の夢を持てばパートナーに情が湧くのも無理からぬとは思うが、彼女のフィアンセが無事に戦地から戻ってきたのだから笑顔で彼女の背を押すのが男と言うもの、うじうじと女々しすぎてドン引きでした。
政治風刺のコメディ仕立てやテロリストまで絡めて飽きさせない、これで清々しい幕引きなら文句なしなのだが・・。
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