劇場公開日 2012年9月15日

  • 予告編を見る

コッホ先生と僕らの革命のレビュー・感想・評価

全24件中、21~24件目を表示

4.0ボールを追いかけることの純粋な喜び

2013年11月24日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

楽しい

幸せ

ドイツサッカーの父と言われる実在の人物コンラート・コッホ。彼がいなければ、今や世界有数のプロリーグを持ち、W杯の常連国で堂々の優勝候補であるサッカー強国ドイツは存在しなかった。しかし、忘れてはならないのは、この未知のスポーツであるサッカーを愛し、ボールを追いかけることを心から楽しんだコッホ先生の生徒たちの存在だ。
コッホ先生の力だけではサッカーはこれほど愛されるスポーツにはならなかったに違いない。禁止されてしまったサッカーを退学のリスクを承知でそれでもやりたいと願い純粋にゲームを楽しむ生徒たちの姿が役人の心を動かしたのだ。
コッホ先生は生徒たちにこう言う。
「感染させろ!」
サッカーに熱中する生徒たちの姿、情熱は観客に感染し、熱狂させる。
まさに今世界中で見ることの出来る景色の原風景がここにある。
そこには、国境も宗教も民族も貧富の差もない。重要なのは、“フェアプレイ”と“チームプレイ”の精神なのだ。

コメントする (0件)
共感した! 2件)
arakazu

4.0さまざまな「わくわく」がつまった快作

2013年1月4日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

興奮

知的

よそ者が街にやって来る。彼は新しい風を吹き込み、少年たちは新たな世界へ一歩踏み出していく。…そんな定番の物語を、期待にたがわず爽快に描ききる。年始めにふさわしく、晴れやかな気持ちになった。
本作には、さまざまな「わくわく」が詰まっている。新しい出会い、偏見を打ち砕く価値観、スポーツのおもしろさ、恋の予感、かけがえのない仲間、障害へのチャレンジ。熱血過ぎない好青年、コッホ先生の魅力もさることながら、生徒たちのキャラクター付けもひねりが効いておもしろい。お高くとまったブルジョアの息子が転落し、プロレタリアの少年がサッカーで頭角を現す…のは常套だが、ブルジョアに代わってクラスを引っ張っていくのは、パッと見は冴えない太っちょの少年。彼は中流の工場経営者の息子だ。家業のミシンやボールの脚さばきは苦手でも、アイディアのひらめきやゴールキーパーとしての手腕を発揮し、自信を深めていく。さらには、サッカーボールが商売になると見抜いて試作を指示し、最後は父親さえ彼の言われるままに値段を釣り上げる。親との対立、自立がテーマのひとつになっている中、彼はあっさり親を越え、共に商売に邁進していく。資本主義が台頭していく近現代の流れを示唆しているようで、興味深く感じた。
クライマックスのサッカーゲームでは彼らと共に手に汗握り、エンドロールでは友情を歌う「蛍の光」で余韻を味わう。最後まで押し付けがましさゼロのさじ加減が好ましい。
…それにしても。「グッバイ、レーニン!」の心優しい青年ダニエル・ブリュールが、髭を蓄えた先生をゆったりと演じるようになるとは! ちょっとしみじみした。

コメントする (0件)
共感した! 2件)
cma

3.5良質な映画でした。

2012年9月17日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

幸せ

これも実話がベースらしい。
お試し導入で採用された教師が、誰も見たことがないサッカーを導入して生徒達との絆を深め、かつ、生徒たちの自我も目覚めさせると言う物語。
新しいことを拒み続ける古い先生達や親たち、はたまた世間まで敵にまわして向かっていきます。
熱血先生の話と言えばそれまでですが全体的に軽い展開が多く、嫌な気持ちに全然ならずに観れました。
子供達をおさえこませていた親達もだんだんと子供達をみとめて受け入れていく姿は爽やかだし、気持ちがよいですね。
見て損なし!

コメントする (0件)
共感した! 1件)
peanuts

4.5単純だけれど、さわやかな映画

2012年9月5日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

楽しい

単純

この映画は予告をみて観たいと思っていた映画だった。
シンプルでありがちな筋かもしれないが、実話に基づいているそうだし、
主役のコッホ先生がハンサムで私はとても好感をもった。
筋自体も単純ながらも飽きさせなくてとてもよかった。

コメントする (0件)
共感した! 2件)
デルフィニューム