ペンギン夫婦の作りかたのレビュー・感想・評価
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【”ペンギンは生涯番いの相手を変えない。”食べるラー油の開発秘話と国際結婚、帰化申請問題を絡めて夫婦の絆の大切さを描いた作品。石垣島の大自然や食事がとても美味しそうです。】
■フリーライターとして東京で働く歩美(小池栄子)は、中国で出会ったカメラマン、ギョウコウ(ワン・チュアンイー)と国際結婚し、東京で暮らす。
しかし夫の会社が倒産し、夫は無職になってしまう。
落ち込む彼を、歩美は”やった!”と言って、気晴らしに石垣島へ連れて行く。
石垣島の大自然や島人の温かい心、美味しい食材にすっかり魅了された2人は石垣島への移住を決めるのである。
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・今作は、歩美とギョウコウが食べるラー油を作る過程と並行して、ギョウコウの帰化申請を受理するかどうかを決める面接官(深水元基)と二人の遣り取りが並行して描かれる。
ー 面接官は、帰化申請に懐疑的な態度を取り続ける。二人が食べるラー油を配発するスナックに出入りする怪しげなマスクをした人たちの写真を撮りながら・・。-
■イキナリ脱線するが、「食べるラー油」が発売された時は嵌ったなあ。
週末の夕食作りの担当だったので、茹で鳥にポン酢を掛けて食べるラー油をタップリ乗せて供したり、昼食はスパゲッティに食べるラー油を混ぜたアーリオ・オーリオ・ペペロンチーノを供したり。
今では、「食べるラー油」は調味料として定着しているよね。
・序盤、二人が石垣島に行った際に出てくる料理が実に美味そうである。料理が美味しそうな映画って、幸せな気分になるのは、わたしだけかなあ・・。
ー 私は、美味しそうな料理が出てくる映画が好きである。その際のフードコーディネーターは飯島奈美さんが多いが、今作ではペンギン夫婦のモデルとなったお二人が作られている。ー
・帰化申請の面接官も誤解が解けて、キチンと二人に謝るシーンも良い。そして、”何故辺銀という性に?”と聞いた面接官に歩美が答えた言葉。”ペンギンは相手が亡くなるまでずっと添い遂げるんです。”
ー 最近、深水元基さん、映画で観ないなあ。好きな俳優さんである。-
<明るく積極的な歩美と何事にも慎重なギョウコウは時にぶつかったりもするのだが、喧嘩のあとはギョウコウがキチンと”悪かった”と謝るし(夫婦げんかの際には、夫がまずは謝るべし!)、国籍を超えた夫婦かなと思っていたら、歩美にも話せずに帰化申請を考えていたのである。本当に石垣島に魅了されたんだね。
今作は、ハートウォーミングな観ていて気持ちの良い映画であります。>
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