「自己責任で」籠の中の乙女 やぎさんの映画レビュー(感想・評価)
自己責任で
なぜこんなものを観にいってしまうのか。ヨルゴス・ランティモスの作品を観るたびに考える。あらすじやレビューをみて、どうせ理解も共感もできないと分かっているのに、観てしまう。これってすごいと思う。自分から気分悪くなりにいっているようなものだ。おそらく根底には、自分と違う感性、理解の範疇を超えた人の姿というものを、おもしろいと思う気持ちがあるからだと思う。今回も、真っ白で無機質な家の中で生活を営む一家の様子は、未知への恐怖と興味をくすぐる中毒性の塊だった。悔しい。
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