劇場公開日 2025年1月24日

「訳分からないのに観てしまう」籠の中の乙女 La Stradaさんの映画レビュー(感想・評価)

訳分からないのに観てしまう

2025年3月11日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 奇妙なギリシャ人変態監督と思っていたら、見る見る内にハリウッドに進出し、次々と大作を発表し始めたヨルゴス・ランティモス監督が、その名を世に知らしめた2009年の作品です。「外は恐ろしい世界だから」と子供を自宅内に閉じ込めていた家族が呆気なく崩壊していく様を描いたコメディの様な恐ろしいお話です。

 彼の作品として初めて観た「ロブスター」(2016)以来強烈な印象を残して来た「訳分からないのに何か頭に残ってしまう~」の乾いた暴力・性描写・不親切設計は昔からだったんだなと再認識できました。確固たる変態性は微動だにしていません。でも、予算も増えた近作の方が凄みは増して来ているかな。

 でも、僕はやっぱり彼の作品が好きで、これからも訳分からんけど観てしまうなぁ。

La Strada