「最後まで展開の選択肢が残る良いサスペンス。」ファインド・アウト Opportunity Costさんの映画レビュー(感想・評価)
最後まで展開の選択肢が残る良いサスペンス。
良かった。
主人公ジルはかつて自身を拉致監禁した犯人の再来を確認している。
警察はジルの精神病院の入院経験から異常者の暴走を危惧している。
周りの人間はジルを信じたいがジルの行動に、警察の見解に心を乱される。
登場人物の立場毎に見えている世界が異なるため、観客もどの人物を信じていいか分からなくなります。
物語の真相、結末の選択肢が常に複数残されておりハラハラする、良いサスペンス映画だと感じました。
話としては主人公であるジルの視点が必然的に多くなり主人公の考えに寄ってはいくのですが。
ジルの高過ぎる行動力、機転が利き過ぎて最早虚言癖の域までいっている会話力に周りの人間同様に心を乱されます。
明らかにミスリードを誘う場面も含まれており捨て設定に対して話を盛り上げる一つの刺激と感じるか、練り込み不足と感じるかで本作の評価は分かれる気がします。
主役のアマンダ・サイフリッドは大きな目を見開き、捲し立て、走りまくる。
行動的だが不安定な人物を熱演していると思います。
全般通して、然程派手な話ではないですが地味に良いサスペンスだと思いました。
オススメです。
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