「日常」隣る人 3i9uさんの映画レビュー(感想・評価)
日常
児童養護施設の子どもたちの話。
隣る人。なんて良いタイトルだろうなと。見て納得のタイトル。血が繋がっていようといまいと子どもたちは、ただひたすらに愛が欲しい。作中での子どもたちの愛欲しさに胸がつまる。わかっているようでわかっていなかったことだなと。
与えたり、買ったりそんなことは出来ない。ただ寄り添い、ただ抱きしめてあげる。無条件なのが愛情。
それをかけてくれる人や、もしくはかけることのできる人間であるだろうか。
ちゃんと両親が揃っていて裕福な家庭の子どもは幸せ?
よんどころない事情で施設に入っている子は不幸?
現代の虐待の問題もまざまざと見せつけられる。
施設の地域での位置づけも悲しいものを感じた。
どうして…
子どもたちは思っているより、とても賢く繊細。子どもたちにとってそれが日常であることが悲しい。
世間がもっとこういう問題に目を向け理解ある社会になれば、と切に願う。
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