「『ジョーカー』を観た後だと、なるほどと感ずる」容疑者、ホアキン・フェニックス kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
『ジョーカー』を観た後だと、なるほどと感ずる
簡潔に言えば、金をかけたドッキリ番組を映画化したもの。フェイクなのは俳優を辞めると宣言したことだけで、その役作りや大物俳優の対応が面白いだけのもの。もしかしたら、この段階から『ジョーカー』の役作りをしていたんじゃないかと思えるくらいで、ジャック・ニコルソンが登場したり、TV放映されていたアカデミー賞授賞式のプレゼンターがバットマンだったりと、それを匂わす映像がいくつかあるのです。
それでも俳優業を実際にやめていた期間があったはずで、私財を投入せざるを得なかったこともわかる。その点では壮大なるドッキリ映画。ただし、つまらない部分もいっぱいあって、奇行としか思えない演技も目をそむけたくなる。しかし、その奇行がすべてジョーカー役に繋がってると思えば納得のひとこと。
作りとしてもドキュメンタリーの形をとっているし、子供時代の滝の上ジャンプも用いたりしていいエンディングだったと思う。フェイクといえば、本人の演技だけだろう。リアルタイムで鑑賞したかったとも思うけど、当時に観ていたら評価は下がったと思います。
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