「古臭い、男臭い、まだやれる。」バレット ハチコさんの映画レビュー(感想・評価)
古臭い、男臭い、まだやれる。
ついこないだ公開されていたシュワちゃんのラスト~を
楽しめた人々は、こっちも楽しめたんじゃないかしら^^;
と思えるほど、いい感じの肉弾戦。なんか懐かしかった~。
そうか、監督がW・ヒルだったか。やたら男臭いワケだわ。
御歳67歳であの裸^^;
いや~まぁどっかで作り込んだにせよ、素晴らしい肉体美。
最近じゃ、ジイさん引き連れた集団映画がメインだったから、
もう独りでこういうのはムリなのかしら?と思っていたけど
ゼンゼンそんなことなかったみたい。さすが負けてないわね。
シュワちゃんは知事でブランク長かったし、
ある意味枯れ具合を存分に出しつつ、まだ死にませんよ~!
というアピールを全面に出していたけど、
スタローンの場合、別に枯れてないし(絶対本人そう思ってる)
ずっとこの世界だし(だって政界ムリだし)、映画も作ってるし~
という本人の自負が、監督のやりまっせ!精神と相まって、
なかなか面白い(十分観るに耐える)作品を作ったなぁと思う。
いい意味で、裏切ってない。
しかし相棒は誰なのかと思ったら、あらまぁワイルド・スピード!
私この人(サン・カン)ってワイスピでしか、観たことがない^^;
もんだから、あ!ハンじゃないの!って車に目が行っちゃった。
さすがに高校生には見えなかったけど^^;刑事役ならいいかも。
米国出身だから英語も流暢だし、演技もけっこう巧い方なので、
悪くはなかったかな。決して肉体派ではないから、そっち方面の
肉弾戦は、悪役のJ・モモア選手にお任せすればいいんだしね。
それから懐かしいところでは、C・スレイターが!太った??
今まで何やってたんだろ(服役期間を除いて)と思っていたけど、
けっこう未公開作品などには出ていたご様子。久々に観られたv
内容も古いけど、出てくる人間まで古いとなんか嬉しくなっちゃう。
凝った脚本じゃないところも(ゴメンね)分かり易くていい感じ。
70年代後半~80年代って、こういう単調なのが多かったもんねぇ。
あ、誉めてます!
男臭さと対称に、女臭いところもきちんと描かれていて、
娘役のS・シャヒもなかなか良かった(この人、柔道黒帯だって!)
おそらくこの娘が人質になるんだろうし、
そしたらボノモがもちろん助けに向かうんだろうし、
ついでにテイラーもしっかり現場にいるだろうし、
もうこうなったら最後は…って、ボノモとキーガンの一騎打ち!を
誰もが期待するところなんですが…^^;
あー!撃っちゃったよ。オイ…。
(あとでブツブツ、ボノモが文句を言うのが面白い)
どこにも意外性がない(組織の黒幕とかだいたい見当つくし)から
本当にゆったり構えてアクションを楽しめるし、
そうはいってもなかなか男気溢れる台詞回しも聞けちゃうし、
私的に一番ウケたのは、逮捕歴26回、有罪2回を誇る、ボノモの
証拠写真、スタローンの(よく見た)過去の素材のオンパレード!
あーロッキーの頃だ、こっちはランボーだな、…と楽しめる。
昔の写真の方が、いまよりダブダブしている感じよね(若いけど)
台詞回しは相変らずボソボソ、でもそこがスタローンらしい!!
変わってないな…頑張ってるな…監督共々、何よりそこが嬉しい。
(まだまだ枯れるワケないわね。この男っぷり。イタリアの種馬さ)