「これからスーパーマンは誕生したってことにしちぇば(笑)」クロニクル F.M.Revolutionさんの映画レビュー(感想・評価)
これからスーパーマンは誕生したってことにしちぇば(笑)
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<解説>
今まで使いふるされてきたストーリー(アメコミ作品の第1作目なんかにみられるような展開)と今や新しさはもう感じないPOV撮影。なんのになんでこんなに面白いのだろう。序盤、アンドリューの置かれている生活が描かれる。彼は学校では友達がいなく、いじめられっ子。家では母は病気で寝たきり、父は仕事をしていなく、暴力を振るう。そんな彼に観客は同情する。そして彼は人が羨むような特別な力を得る。最初は可愛いイタズラだったが、怒りにまかせてパワーを使い、人を傷つけてしまった。マッドは力の危険さに気付きに自重しようと提案する。しかしアンドリューはどんどんダークサイドに落ちてゆく。
最初はアンドリューに同情していた観客もどんどん彼に恐怖を感じ離れてゆく。そこにマッドを登場させて、観客の感情移入すべき有り所をつくる。
POVは主観ですべてみせるためより、観客にリアリティも持たせられる。また超能力でカメラを浮かせることで理由をつけ、従来のPOVではなし得ないアングルを可能にした。
最後はまさしくスターウォーズ3のアナキンとオビワンの闘いを見ているようだった。あの一撃のなんとも言えないあっさり感というのはライトセーバーでの闘いを彷彿とさせる。
ラストはマッドが空を飛び去っていく。これがスーパーマンの誕生だったってことにすれば良かったのに。
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