「地味だけど超能力」クロニクル Blueさんの映画レビュー(感想・評価)
地味だけど超能力
低予算の映画は 派手な演出を期待せず、視角を変える・また死角を作ることで 観客の想像力と興奮度を高めることができると 成功だと思います。
どこにでもいる 普通の高校生3人がある日、超能力を身につける。 面白いおもちゃでも手に入れたかのように はしゃぐ3人だったが、ある出来事をきっかけに その力はそれぞれの“歴史”を変えていく…というストーリー。
主人公・アンドリューを演じた デイン・デハーン。 IMDb情報によるとレオさまに似ている俳優として 名前が挙げられているらしいです。 レオさまより細身ですけど…でも、演技力においては なかなかだと思います。 高校生役ですが、実は25才(ビックリ!)
アンドリューの父親を演じた マイケル・ケリー。 『アジャストメント(2011)』や『チェンジリング(2008)』などにも出演していた 個性派俳優。 演技では、実は 彼がこの作品を引っ張っていくキーパーソンだった気がします。 登場シーンは ある意味リアルで引いてしまいました(名演技、です)。
アンドリューの従兄弟・マットを演じた アレックス・ラッセル。 俳優オーラがない彼、普通だからこそ ホームビデオ撮影での表情が自然。
超能力を手に入れて・それをどう使うのかという 発想が高校生なところが受け入れやすい。 逆に 自分ならどうするだろうとか、特別になったのに “普通のままの自分への葛藤”など ちょっとした疑似体験もできました。 『パラノーマル・アクティビティ』でも使われた ホームビデオ撮影法。 エンディングがかなり地味でしたが、金儲け優先で続編を作ろうとする メジャー作品よりは「で、この先どうするの?」と曖昧な感じを残したのが 良かったと思います。 低予算で作られたことを念頭に置かないと、がっかりする恐れあり。 早く観たいなら劇場で、待てるなら BDでもOKな一本です。