「ヴァーチャル宇宙」ゼロ・グラビティ こばこぶせんさんの映画レビュー(感想・評価)
ヴァーチャル宇宙
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映像が美しいぞ!…この前評判だけで見に行く。
レンタルDVDで十分級の作品が多く、最近映画をあまり見ていなかった。しかし、映像が美しいことを売りにしているのであれば…と思い映画館へ。奮発して3Dで。
ストーリーは単純。
最初の内は盛り上がりも無くて、このまま90分耐えられるのか…と感じつつ、数度睡魔が襲ってきた(少し意識が飛んだ)。
ライアンの再生の物語ではあるのだが、ライアンという男性名も軽い扱いだったし、心情の転機となるところもはっきりはしなかった。
再生を生まれ変わりと考えれば、それを感じさせる映像はたくさん散りばめられていた。たびたび出てくるケーブルは胎児と母親を結ぶ臍帯のようだし、帰還用の乗り物はまさに子宮。海(羊水)の中から、最後のシーンへ…。最後、重力(=原題の「gravity」)に抗いながら立ち上がろうとする姿は、子どもが立ち上がる姿そのものだ。
たしかに映像は目を見張るほど美しい。
美しさがありすぎて、宇宙の孤独さ(そして、その恐怖)が際だった感じ。
でも、ストーリーがないから、遊園地のアトラクションって感じもする。
3Dで見た方がやはりよいと思うけど、引きで撮影した浮遊する宇宙飛行士は、まるでお人形さんのようであった。
最後に、2200円の価値はあるかないか…。
高すぎる感じがした。
でも、2Dでは、映像の美しさがあまり感じられないかな。
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