「物理的にありえない。駄作。」ゼロ・グラビティ Mas Kudさんの映画レビュー(感想・評価)
物理的にありえない。駄作。
初めての鑑賞
アカデミー賞7部門受賞と聞いていたが、実際に鑑賞してがっかりした
たんなる90分のSFドラマとして見たほうが良い
映像はすごいし、基本的なストーリーは好きだ
主人公のサンドラ・ブロックとジョージ・クルーニーはスペースシャトルの乗組員
船外作業中に飛んできた宇宙ゴミが衝突するというアクシデントが発生し宇宙空間に放り出される
なんとかシャトルに戻るが、シャトルは大破損し、ほかの乗組員は全員死亡
地球への帰還を目指して国際宇宙ステーションISSを目指すが、ISSの乗組員たちは脱出したあとで、残っている地球帰還用のソユーズも破損していた
このストーリーは良いと思う
この段階では評価は☆4くらいと思うが
ありえないことが多すぎる
・作業中止と避難命令が出たのに、主人公が命令を無視し作業を続ける
馬鹿な女が忠告を無視した結果、事件が悪い方向に発展するというのはアメリカ映画でよくあるパターンだが、高レベルの訓練を受けたであろう宇宙飛行士が命令を無視するとは呆れる
・宇宙空間に放り出された主人公を助けに来たジョージ・クルーニーがうるさい
主人公の酸素ボンベはもうすぐ無くなりそう、クルーニーは「酸素を大事にしろ」と言いながらひたすら話しかけ続ける。不安を取り除くとかそういうレベルじゃない。「俺が恰好よすぎて驚いただろ」
「旦那はいるのか?」「家はどこだ?」「この時間みんなは何してる?」と質問攻撃。答えないでいると回答を催促する。酸素がもったいないし、うるさい
・酸素の残りが10%から0%になるのは結構早いのに、0%になってからかなりの時間呼吸できてる
「宇宙服の中にも酸素はある」というが、そんなレベルを超えてる
・いろいろな物に何度も激突するが、なぜか怪我をしないし、宇宙服も壊れない
この映画は西暦何年の設定なんだろ?もしかしてこれは100年先とか未来の物語かもしれない。未来の宇宙服は壊れないのかもね
・ISSに激突した後、ロープでつながってる2人をISSから引き離そうとする力がどこから生まれ、いつまで続くのか謎
ロープがピンと張りつめた後、反動で二人の体はISS側に持っていかれると思うのだが、なぜかならない。しかも静止したのなら主人公が引っ張れば簡単にクルーニーをこちらに引き寄せられるはず。なのにロープを離したチャラ男が何故か遠くへ飛ばされる
のちにソユーズでは反対の力が働く、後でもう一度書く
・無事にISSに入った主人公が突然下着姿になって、セクシーショットを披露
宇宙空間では日向はものすごい高温、日陰は反対にすごく寒いらしいのだが、未来の宇宙服は下着に直接着るらしい。っていうか、なぜ宇宙服を脱いだのか謎
・帰還に向けて発進したソユーズが、絡まったロープが張りつめた反動で機体が持っていかれISSに激突しそうになる(ジョージ・クルーニーと反対の力が働く)
これは正しいと思うが、この力が働くならクルーニーは死ななくてもよかった
他にも書きたいことがあるがもうやめる
宇宙戦艦ヤマト並みの未来の物語にしておけば☆4以上だった
自分の頭がおかしいかもしれないと思い、3回見たが評価は変わらなかった