「四半世紀の再会と別れ」シン・エヴァンゲリオン劇場版 そらとさんの映画レビュー(感想・評価)
四半世紀の再会と別れ
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後述の理由により、レビューというより感想となります。
TV版当時13歳、チェロを弾いていました。宇多田ヒカルや中田敦彦と同年代。シンジたちは1歳上の世代でした。
あれから27年が経過し、学生時代から付き合った妻と結婚し、子供が産まれて、先日妻を病気で亡くし、上の子は13歳になりました。
四半世紀前にシンジの目線で見ていた物語は、ゲンドウの目線の物語になっていました。
心のどこかにずっとエヴァがあり、成長出来ないままだった13歳14歳の自分は、終劇の時には38歳の自分になっていました。上手く言い表せませんが、この四半世紀との別れというか、成長というか、それらを再度なぞったと言うか…。
とにかく、一つの落とし前が付いたような気持ちです。
各ヒロインはヒカリ、ミサトは命を継いでテレビ版からからそれぞれ愛する人の元に。綾波≒ユイはカヲル≒ゲンドウと、アスカは自分に居場所をくれたケンスケと、これも落とし前としてはアリだと思います。ずっとレイ推しでしたが、シンジが独り立ちしたのでレイとは結ばれないのがハッピーエンド。まごころを君にからその考えは変わりません。
漫画版のラストに一番近いエンディングでしたね。
反復記号であり終止線でもあるタイトルが示すとおり、終わりですが想いはまた戻ってくると思います。
そのときまた別な目線になっても、それと過去の目線を肯定する為に。
最後に、ありがとう全てのエヴァンゲリオン。過去の自分。そして、愛する人。インパクトを起こすことはできないし、あなたに感想を伝えられなので、ここに書きます。
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