「アラだらけ」フェイシズ よしさんの映画レビュー(感想・評価)
アラだらけ
クリックして本文を読む
連続殺人鬼に狙われた相貌失認の女性の恐怖を描く物語。
「相貌失認」という設定が新鮮はサスペンス。ストーリーはその設定を十二分に活かします。
恋人や友人の顔が分からない・・・という苦悩。そして殺人鬼に狙われる恐怖。それらが交わって、サスペンスとして見応えがあるものになっています。
ただ、その展開にする為にかなり無理をしていまい、粗が目立っていることがとても残念に思える映画でした。
簡単に列挙すると
・連続殺人の目撃者がいるのに護衛が付かない。
・連続殺人なのに、FBIどころか刑事2名しか登場しない捜査陣。
・連続殺人を目撃して狙われる恐怖に怯えているのに、クラブに出陣する主人公。
・死の恐怖を味わっての「相貌失認」なのに、怒って別れを口にする恋人。
・刑事との恋も、刑事登場時に伏線的な描写がないから後付け感が半端ない。
・刑事が立派なヒゲを脈絡なく剃るのもどうかと思う。
恋仲になった刑事が死ぬ展開も、ラストのシチュを作るための強引さが見え隠れして完全に興ざめ。
これが、ターミネーターのように、二人で死地を幾つも潜り抜けた後なら感動を感じるのでしょうけど、この映画ではそれも感じません。
アラを気にせず鑑賞出来る方なら楽しめるかもしれませんが、私には無理でした。
私的評価は厳しめです。
コメントする