「怯えるミラ」フェイシズ bunmei21さんの映画レビュー(感想・評価)
怯えるミラ
『バイオハザード』や『モンスターハンター』等、強く、逞しいアクション女優のイメージのミラ・ジョボヴィッチが、見えない殺人犯に怯える女性・アンナを演じた、ミステリー・サスペンス。
友人との飲み会の帰りに、世間わ、騒がしているレイプ犯による事件現場に遭遇したアンナは、犯人とも見合い、川に落下してしまう。一命を取り留めたアンナだが、落下する時に強く頭を打ち、人の顔を認識できない『相貌失認症』となってしまう。
夫も父親も友人も、そして犯人の顔も思い出せない中、アンナに顔を見られた犯人の魔の手が、アンナに忍び寄っていく。
今、自分の横に居る人が、味方なのか、犯人なのかがわからないもどかしさと恐怖を、ミラが迫真の演技で迫ってくる。拳銃も満足に打てない、こんなか弱いミラもまた、魅力的である。
アンナが唯一、髭を生やしている事で顔を認識できて、理解者でもあるケレスト刑事をジュリアン・マクマホンが演じ、ラストシーンでは、命懸けでアンナをレイプ魔から死守する。
見えない犯人の恐怖が、ヒタヒタと迫るサスペンスらしいサスペンス映画である。
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