劇場公開日 2012年7月21日

「唯一無二の儚さ」おおかみこどもの雨と雪 トータんさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5 唯一無二の儚さ

2025年11月7日
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鑑賞方法:TV地上波

泣ける

約10年ぶりに偶然TVで放映していて鑑賞。ずっと洋画のアクション系ばかり見ていただけに、日常を緻密にエモーショナルに描き出された本作に新しい刺激を受けた。ファンタジーな設定なのに、登場人物の過ごす世界は痛々しいほどにリアルで、受け入れる人間側、特殊な子供を抱える母側など目線の数だけ違う印象が得られると感じる。ささいなきっかけでいつ瓦解してもおかしくないような危うさを常に抱えながら生きていく家族の姿には儚さがある、ずっと泣きそうだった。しかしだからこそ美しさを併せ持つのだろうと思う。彼らのように必死に生きる人々が報われるような社会になればいいなぁ。そして自分もそれに貢献できるような人間でありたいなぁ。

トータん
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