「父親不要論?」おおかみこどもの雨と雪 kita-kituneさんの映画レビュー(感想・評価)
父親不要論?
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子を持つ父親としては、父親が死んで・・・というシチュエーションによる父親不在、母親だけががんばっている風なストーリー展開というのはさびしい。精神的支柱にはなっているようだが、母子の絆は強調され、父親はいなくていい存在のように描かれる部分で、手放しには賞賛できないものを感じる(この作品としては妥当な展開とは思うが)。
父親の遺影が自動車免許証だったりするが、戸籍、身分証明はどうしたのかとか、それに付随して死亡届はどうしたのかと言った部分が気になる。
ファンタジーにしては妙にリアリティがあるのも困り物。
そのくせ、雪山で遊ぶシーンはまるっきりアニメ映画だったりするわけで、やや感情移入がしにくい部分を感ずる。
ラスト、子供たちが旅立ってしまうところに寂寥感が漂い、締めは良かったと思う。
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