「自分が観るには早かった」おおかみこどもの雨と雪 かせさんさんの映画レビュー(感想・評価)
自分が観るには早かった
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一人の女性が子を産み育て、そして送りだす。
そのシンプルなストーリーの中に、子育ての苦労と喜びを、かけがえのない存在を守る強さを、感動的に描く本作。
天涯孤独の大学生・花が、同じく孤独を感じさせるオオカミ男と出会い、そして子を成す。
男は死ぬが、子供たちを守るため花は自然豊かな環境へと居を移す。
その風景の美しさたるや。
周囲の農家の気のいいおばさんたちの助けもあり、伸び伸びと育ち時に憎たらしくもある子供たちの、無条件な可愛さに抵抗出来なくなります。
やがて訪れる、まだうら若き花にとって早すぎる別れ。
最後のシーンの彼女の表情を見るたび、この複雑な感情を、自分が理解できる日が来るのだろうかと必ず自問してしまいます。
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