「イライラする映画でした」おおかみこどもの雨と雪 12mm28さんの映画レビュー(感想・評価)
イライラする映画でした
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細かいところに現実味を求める人や、ご都合主義的な展開が気になる人には合わない映画かなと思います。
特に花の振る舞いには終始イライラしました。
具体的なシーンとしては、おおかみこどもは人間の理解を得られないと決めつけて、病院に連れて行かなかったり、児相を追い返すといったところ。
周りに助けを求めようとする姿勢があって、拒絶されたり、失敗した結果の行動であれば、まだ溜飲は下がったのですが
花のイメージは「自分勝手な子育て論を絶対として、子供のためという建前の元にただ自分のやりたいようにやっているだけの親」になってしまいました。
子供2人いて貯金を食いつぶす生活をしていながら、そろそろ働かなきゃとか宣う無計画さ。
最初に悪いイメージを持ってしまったため、すべての行動言動を悪く捉えてしまうようになりました。
それでも立派に子供を育て上げられてしまっている展開に「悪い人間が不正に利益を得て咎められもせず幸せになっている」の見ているかような鬱々たる気持ちに
雪のラストで草平におおかみこどもとしての姿を受け入れられるのはよかったのですが、結局2人だけの秘密状態で、そんな閉鎖的な考えじゃまた花と同じ轍を踏むだろうなぁと考えたり。
雨のラストでおおかみとしての生活を選んだ場面も、雨と今後の生き方について真剣に話し合ったわけでもないのに、あっさりおおかみ側に行かせるなぁと思ってしまいました。
テーマは「親子」のようなのですが、私には作者の思いとは見当違いであろう「動物と人間は相容れない」ってだけの退屈な映画として認識してしまいました。
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