「女性による女性のための熱きメッセージ」ウタヒメ 彼女たちのスモーク・オン・ザ・ウォーター マスター@だんだんさんの映画レビュー(感想・評価)
女性による女性のための熱きメッセージ
メンバー4人の顔ぶれが楽しい。とくに最後まで素性が分からない元ロッカー・新子の真矢みきが、黒の革の上下にギラギラをぶら下げて、怪しげなロッカーぶりを披露する。サービス満点の成り切り演技が最高だ。
脚本・監督とも女性のせいか、女性目線で鬱憤を解き放たれると、普段の愚行に思い当たりのある身としては、少々居心地が悪い。
西村雅彦による苦虫を噛み潰したような恵美子の夫が、女性から見た世の一般的な夫の代表ということか?
男性にも人気のある女優を揃えながら、この作品のターゲットは女性、それも中年の女性である。コンビニの店長以外はイケメンを配置しているところからも、魂胆?見え見えといったところか。
それでいながら、男は顔じゃないよという、女性サイドからの痛烈なメッセージも飛び出したりする。
さて、肝心の「ディープ・パープル」の名曲「スモーク・オン・ザ・ウォーター」の演奏は成功するのか?
ここは、なかなかに引っ張ってくれる。自称ロッカー・新子の正体共々見てのお楽しみだ。
「スモーク・オン・ザ・ウォーター」のイントロが、しばらく耳から離れそうにない。
社会もそうだが、まず家庭に於ける女性の地位は自分で確立しよう!という、女性による女性のための熱いメッセージに聞こえる。
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