「マイナスからプラスへ」ウタヒメ 彼女たちのスモーク・オン・ザ・ウォーター odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
マイナスからプラスへ
女性のストレス解消映画なのだから男が割り込んでとやかく評するのも気が引けるがご容赦。「食べる女」より健全だし「オーシャンズ8」よりは平凡(狙いが違うので当然)だが陰湿、暴力、H描写とは距離を置く作風なので棘がない分安心して観ていられた。
言葉刈りの激しい昨今ではNGワードの「子宮退屈症」、昔の倉本 聰のTVドラマ「さよならお竜さん」で出てきたワードだが女性が言う分には許されるのだろう、懐かしい。
カミングアウトの応酬で凄い本音が晒される、まるでストレスの放電状態。
辛いこと、悲しいこと、落ち込むことに男女差はない筈だが発散の場が少ない分、女性の方が溜まるのだろう。ネガティブ・シンキングのマイナスイオンも集まるとプラスに向かって電流が流れ始めて明かりが灯もる。ディープ・パープルの名曲に乗せてタカラジェンヌの快演が観られただけでも素晴らしい。疲れたお父さんも、反抗期のお子さんもお母さんの有難味を感じてくれるでしょう。スタッフ、製作陣も大食漢のTV業界で場数を踏んだベテランぞろいなのでこの種のファミリー向けライトコメディは手馴れているのが見て取れますね。
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