だいじょうぶ3組のレビュー・感想・評価
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上手に作ってある
みんな色々な悩みを抱えてる。
子供も大人も同じだなぁ。というのが率直な感想。
序盤で乙武さんの演技に少々の違和感を覚えますが、こーゆー人なんだと捉える。これは他の人も感じたいるかなぁ
私はこれまで乙武さんを知らなかったので…
子供たちの悩み、普通じゃないという定義の授業には私も感動を覚えました。マジョリティじゃないからといって否定してはいけないんだと改めて理解しました。
誰にだってできないこと、苦手なことはある。
認める、認め合う素晴らしさを映画から再確認。
謝ることと許すことも改めて学びました。
補助役の彼女の気持ちは分かるなぁー
そして良い学校に通うってことは大切。教育は大切ですね。
乙武さんが出てるって話題性なのに
公開している劇場が少なかったのを、逆に探しに行ってみたのですが、
それなりだったというか、当初の期待が空ぶった感じでした。
一発どりをめざしたからか、子供らの表情は新鮮なんだけどカメラが追いついてなかったり、
会話が必ず誰かが終わるのを待ってから次の人がしゃべるってのが目立って、ちょっと違和感のあるやり取りだった気がする。ちょっと古い感じ。
あと、話が妙にぼやけるので、栄倉さんのパートは要らなかったと思う。
でもそんなレベルの中で、一番頑張ってた隠れた主役はダウン症のお姉ちゃんだったんじゃないかなぁ。
そこに考えさせられるものが多かった。
だいじょうぶだよ、人生は。
予告を見て何度も思ったのが、乙武さんに
「だいじょうぶ、だいじょうぶ。」なんて言われたら、
この世に大丈夫じゃないことなんて何もないだろうって。
どうやら今の小学生たちには、
だいじょうぶ、じゃないことが多いみたいなんだけど。
自分を肯定する前向きな生き方が何よりも素晴らしい。
ひとえに彼を育てたご両親や、学校の先生(語られるけど)
周囲の温かい愛情があってこその人格形成だと思われる。
確かに手足はないものの、彼にとってはそれを上回る
多彩な挑戦が満ち溢れており、それを楽しむ余裕がある。
手足に問題なく動き回れる私達の方が、
よっぽど彼より行動に至っていないのが情けなくなる。
が、今作のテーマはそこを比べることではないようだ(ホッ)
原作は読んでいないが、実際に自ら3年間の教師体験を
小説にしており、俳優を使わずに自分自身で演じている。
監督のたっての希望だったので、快く引き受けたそうだ。
あくまで主人公は原作とは違い、補助教員の白石(国分)に
なっているが、どうしても彼を見守る立場の白石が脇役に
映ってしまうため(演技も控えめ)、何かと違和感が残る。
なぜ赤尾先生が主役で、だいじょうぶじゃないのだろう?
あまりだいじょうぶじゃない構成の方が心配になってくる。
…大きなお世話でしたか。
子供たちが初めて赤尾先生に出逢い、興味津々で彼に
近づいてマネをしてみたり、質問攻めにするあたりなどは
とても面白い。素直に興味を示す子供たちに悪意は存在せず
その辺り穿った観方をする大人たちの方が悪意に満ちている。
珍しい物体(変な言い方でゴメンなさいね)を前にしたら、誰でも
近づいて触れてみたくなるものだし、彼もそれを楽しんでいる。
赤尾先生に気負いはなく、むしろ当たり前のことを言っているに
過ぎないのだが、今の学校ではそういう当たり前のことを
言ったりやったりしたなら、ああやっていちいち職員室で
やり込められてしまうのか…^^;なんと可哀想な熱血教師たち。
私が子供の頃もあんな風に、
うちのクラスだけドッジボール大会、お楽しみ会、なんていう
試みをよく先生が行っていたのだが、あれもあのあと職員室で
恐怖!先生つるしあげの儀式!が行われていたんだろうか…。
あぁバカバカしい。だったら全校一丸でお花見しろってんだよ。
姉がダウン症のため、そのことで精神不安定になった生徒が
自宅で姉の焼いたクッキーを「一番美味しい」と食べるシーン。
実際にダウン症の姉役の女の子に「お姉ちゃんのせい?」という
台詞を言わせていた。生徒と一緒に私にも涙が溢れてしまった。
なんて妹想いの優しいお姉さんなんだろう、と嬉しくなった。
応えるように妹である生徒も、クラスの皆に胸内を晒し謝る。
実は私の周囲にも、障害を持ったお子さんがいるのだけれど、
彼らを見守る家族はみんなで協力し合っており仲が良い。
障害を持つ兄弟姉妹がいる子供たちは、ちょうど思春期の頃、
親に反発したり引きこもったりする子もいたけど、ある程度
時間が経つと、また元の優しい子に戻っていた。父母の愛情が
手のかかる兄弟姉妹に向けられてしまうことへの反発だったり、
そこは普通の子供たちが抱える問題とさして変わらなかった。
赤尾先生が訴えたかったのは、そういうことじゃないだろうか。
自分を肯定的に受け容れることで、人生は楽しいものになる。
みんなそれぞれ違っていいのだし、出来ることも出来ないことも
あるところが人間、協力し合って乗り越えていけばいい。
決して一人で悩んで自分を追い込まないように、辛いことには
応援することしかできなくても、それを見守っている人がいる。
大切に誰かを想う気持ちは、自分を大切にすることにも繋がる。
赤尾先生が生徒に受け容れられたのは、臆することなく
彼らの中に自分を放り込んだことで、彼らの真意に近づけた上、
問題点は自分たちで考えるという自主性を育てることができた。
是非を促す前に、先生は子供たちを見守ってあげてほしいよね。
ちゃんと成長していけるから、だいじょうぶ。だいじょうぶ。
(落語家にもなりたいんだって。スゴイ夢持ってわね、乙武さんて)
お子様との鑑賞をお勧めします
原作を読んでから鑑賞しました。
原作は赤尾目線で書かれていますが、劇場版では白石目線です。
なので…「こんなシーン入れちゃったら本筋と違うんじゃないの?」という箇所がいくつかあり、やや残念でした。
(国分太一と栄倉奈々のシーンはいらなかったんじゃないかと、個人的には思います)
2時間に収めないといけないので仕方ないことですが、
赤尾と白石がどういういきさつで教師をやることになったのかが描かれていなかったのと、周りの教師達の変化…原作では青柳先生は最初厳しいだけの先生だったのが、赤尾達と接していくうちに、実は生徒想いのいい先生だということが表れるようになっていくのですが、そこも描かれておらず物足りなかったです。
あれだと、青柳先生はただ恐いだけの先生ということに…。
ともあれ、教育にはいい内容になっていますので、タイトル通りお子様と一緒に観るにはいいんじゃないかと思います。
(私は泣けませんでしたが、多くの方が涙する内容ですので、泣けるアイコンをつけました)
私は○○だけど○○だよ
生まれつき両腕両足が無い体ながらも小学校で生徒たちを教えた乙武洋匡の自伝的小説の映画化。
乙武氏が自身をモデルにした赤尾先生に扮する。
何と言っても、乙武氏あっての作品。
実際に教壇に立っていたので、生徒たちへの接し方、話し方は本当の“先生”。
「大丈夫」の眼差しが優しい。
生徒たちに扮した子供たちもお見事。
赤尾先生と生徒たちの初対面シーンは、リハ無しのぶっつけ本番だとか。
距離感もナチュラルで、乙武氏も子供たちも演技臭さを感じさせない。
国分太一や榮倉奈々も出演しているが、ハッキリ言って完全に霞んでいる。(榮倉奈々なんて居る意味あった?)
生徒たちは“普通じゃない”先生に戸惑いながら、1年間がスタート。
いきなり、生徒の上履きが無くなる事件が発生。
クラスが犯人探しで躍起になる中、先生は何故その子がそういう事をしてしまったかを心配する。
運動会間近。かつて学年で一番の駿足だった生徒は非協力的。
結果より、成長。
先生は頑張る尊さは教える。
夏休み明けて、一人の女生徒が不登校に。原因は、ある偏見の僻み。
「先生は変?」「普通って?」…先生は身を持って“偏見”を教える。
登山の遠足に先生が行けない事に。先生と一緒に遠足に行く為に、生徒たちは一致団結して行動を起こす。
赤尾先生と生徒たちの絆は強く深まっていた。
私は○○だけど○○だよ。
先生は生徒一人一人の長所も短所も個性である事を教える。
自分だったら、アナタだったら、どんな言葉が入るだろうか。
俗な言い方だが、こんな先生に会いたかったと素直に思わせてくれる作品。
後、クッキーの味が美味しい。
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