スープ 生まれ変わりの物語のレビュー・感想・評価
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【中国奥部の「生まれ変わりの村」を題材にした不可思議な物語。”あの世の”不可思議感が尋常ではないが、現代邦画を牽引する若手俳優さん達の若き姿が映し出されています。】
生瀬勝久さん、初主演作品。
社内で”ゾンビ”と揶揄されている覇気のない50歳の男、渋谷健一(生瀬勝久)が主人公。
年下の上司の綾瀬由美(小西真由美)のサポート役に任命される中、冷え切った夫婦関係(妻とは離婚し、娘との関係も宜しくない)に、生きる希望もないまま無為に過ごす日々。
娘の誕生日に薔薇を送ろうとプレゼントしようと思い、花屋さんでラッピングをしてもらっているその時、携帯にある連絡が入り・・・。
話自体は面白かったのだが、”あの世”の風景がチープ過ぎて、ちょっとなあと思った作品である。
では、何故この作品をレビューアップする気になったかというと、手元の資料を読み返すと、2019年現在、邦画界で活躍されている新進気鋭の俳優さん達が多数出演していたからである。
(大変申し訳ないが、記憶に残っているのは”あの世”の不思議な少女、矢野由美を演じていた大後寿々花さんだけである・・、。)
では、どなたが出演していたか・・と言えば、渋谷の娘の同級生として出演していた
・野村周平さん(三上直行役)
・広瀬アリスさん(美崎瞳役)
・橋本愛さん(西村千秋役)
という今やトップクラスの若手俳優さんたちである。
今作後、大後さん、橋本さんは「桐島、部活やめるってよ」でブレイクし、野村さん、広瀬さんも盤石のポジションを築いている。
(当時は彼、彼女達の現在活躍するであろう姿が見抜けなかったのです・・。)
桃源郷のような場所で不思議なスープを飲む渋谷健一(生瀬勝久)と綾瀬由美(小西真由美)の姿が朧気に記憶に残っている ”私は今、新興宗教団体の映画を観てしまっているのだろうか?”という思いが強く残っている作品。
この作品、2019年現在、レンタルビデオで借りられるのかなあ・・。
<2012年7月7日 劇場にて鑑賞>
この先どうなるんだろうと引き込まれるファンタジーストーリー。一方通...
後半が秀逸
題材を活かせていない
記憶を持ったまま生まれ変わるという登場人物たち。前半は死んでから「あの世」での暮らし、後半は生まれ変わった主人公が前世での思いを断ち切って、新たな人生を送る覚悟を決めるまで、という2部構成になっている。
若手とベテランの俳優をバランス良く配しているのは良かった。
ただ、題材として面白いし、面白くできるポイントがいくつもあるのに、残念ながら活かし切れていない。あの世の暮らしでも、ディテールにこだわっていけばもっと面白くなる。生まれ変わってからも同じで、前世と生まれ変わってからの戸惑いなどをもっと効果的に使えたはず。
ストーリーの骨格はつまらなくないだけに残念。
家族の気持ちをお互いに巧く伝えられない今の時代には、とっても良い映画
「この世に生を受けた者はやがて総て死を迎える」と言うこの自然の法則に縛られて暮している私達にとっては、死の世界は多くの謎を秘めた領域なので興味が尽きないものなのだろう。
そんな人間の心理が働いてか、この死の世界を描いた映画は、邦画、洋画共に多数ある。
そしてその死の世界を考えると大きく分けて2つの考え方が有る。
人や動物などの死は、その死を迎える事で、総てが終わってしまうと考える人々と、それとは異なり、只単に死ぬという事は、生の世界から死の世界への魂の異動が行われただけの事で、その魂は永遠にその後も生き続けていると考えている人々もいる。
そう、そして魂が永遠に続いて生きていると言う考え方にも厳密に言えば、大きく2つの考え方が存在し、死後の魂は、天国や地獄で永遠に暮らすと言う考え方と、この映画が描いている世界のように、死を迎えた魂は、あの世へ行き、やがては他の人間として生まれ変わって、またこの地上に舞い戻って来ると言う考え方とがある。
しかし、私を始め、多数の普通に暮らしている人々は、前世や死の世界に自分が住んでいた時の記憶が無いので、自分達の命がこの世を去ったら、どうなるのかと言う確信が無いけれど、この世界には不思議な事に、その今の自分が誕生する前である前世の記憶を残している子供達が多く住んでいるところが有ると言う。そして、その前世を記憶する子供達の証言を追跡調査して見ると、非常に個人的な事で、死んだ当事者でないと知る事の無い事を言い当てる事が出来たと言う現象を基に、前世を記憶すると言う子供達は、生まれ変わりなのだと言う仮説が成り立ち、その「生まれ変わりの村」と言う森田健さんのシリーズ著作本を基に描かれているのがこの映画だ。
どころで、私にも、死別した家族や、友人知人で、また会って話をしてみたいと願う人がいる為に、この映画が描いている世界観は、非常に慰められると言うか、癒やされるし、希望が持てるので、単なる空想の世界とか、嘘話しとかでは片づけられない。
しかし、この映画を1つの作品として観ると、こう言う映画の制作をするのは、観客の集客を多数望む事が出来ないのだろうから、制作予算が少ない為だろう、残念だが映像的には、何とも夢の無い安っぽく見栄えの無い表現になり、撮影のロケ地もスタジオでのセット撮影も観ていてパッとしないし、CG特撮もチープで雰囲気が出ず、観ていられない。
主人公の渋谷を演じる生瀬勝久はコミカルな芝居が合っているので、半分コメディー映画の様な要素を呈したこの映画では良い味を醸し出してくれている。
そして小西真奈美も、離婚から立ち直れない駄目社員、駄目オヤジを演じる生瀬のやり手の上司と言う役で、息の合ったテンポ良い芝居を見せていて、結構笑えて楽しめた。
生まれ変わりや、死の世界を描いた作品で、記憶に残っている作品を下記に簡単に挙げて置きますね、「あなたの死に御用心」これメリル・ストリープ出演のコメディーで面白いし、
死神を描いている作品なら「ジョーブラックによろしく」、死んだ魂はその後も存在して愛する地上の人を守ってくれていると言う「ゴースト」「オールウェイズ」も良い映画だね!
なんか子役のほうが
この作品色々不思議なことがある。
まず、一般的なロードショー作品だったはずだがが、びっくりするくらい、低予算で作られてない?俳優を除いてはまるで自主映画なみの低予算である。
もう少し死後の世界のシーンにお金を掛けてもよかったような気がします。
そのせいか、死後の世界のシーンが凄くかったるく感じました。
次に、生瀬さんのよさがあまり出てない気がした。
もちろん、この手の役はほとんどしてないせいか、どうもしっくりこない。生瀬さん以外の役者さんにもどうも緊張感が感じられないのだ。
映画というかドラマにとっては緊張感は必須であると思います。
これは、ベテラン役者さんには演出が出来ずに個々に任せたかのようである。
その点、無名な子役の方々のシーンは、緊張感があり充分納得出来る物だったような気がする。
普通、逆じゃないか?(みなさん演技が下手な役者じゃないはず)
伊藤歩さんは良かったと思いました。
色々とけなしてしまいましたが、映画を見終わって色々考えさせられた映画でしたので、評価は高くつけさせてもらいました。
ただ、もう少しお金をかけて、役者に演出出来ればずっといい映画になっていたように思えるし、興行的にも、数倍伸びていた気がします。
見てよかった
スープ 生まれ変わりの物語
娘さんと父親のお互いの気持ちに泣けました。
もう一度見たい映画です。
松方弘樹がいいね!
さわやか
いいです。
終始『俗』で奇抜だけど楽しめた。肝心なとこは美しくまとめてスッキリ!
終始『俗』な表現が良かった。
昔は丹波哲郎の本や超常現象なことに感心もあったけど、今ではあの世のだの天国地獄だの全く無いと思ってます。
でもこんな「あの世」や「生まれ変わり」があるといいかな…なんておもったりもして。
地球上に人が生まれていってから人類の数は増える一方なのに矛盾してるよね。
でも!
そんな理屈抜きにして、大切なことやり残したま生涯を終えた者や残された者にとっては、こんな話あって欲しいと思えるのでは。
そんな、映画本来が持っている『夢』のひとときを味わえる、後味のよいスッキリとした作品でした。
展開や話そのものの意外性など良かったです。
疲れたときに、そっと観てみたくなるお話ですね。
音楽も映像も肝心なところはしっかり引き締めて美しく盛り上げてくれますよ。
個人的には、生まれ変わった松方弘樹の役してた人!(ネタバレニナラナイヨウニ)と、父親の生まれ変わり役してたお二人がとても爽やかで良かった☆
今までにない発想の作品
作品の価値を貶めるレビューの数々に怒りを覚える
何なんだこの茶番は?
この作品に対して言っているのではない。
ここ最近の本作に寄せられたレビューの9割に対しての言葉だ。
知名度が高い作品でないにも係わらず、公開2週間足らずでレビュー100件超。
平均評価は4.5という超高得点。
何らかの組織票が動いたと考えない方が無理な話だ。
ここだけでなく他サイトでも全く同じレビューが十数件投稿されている。
複数のサイトに跨がって投稿される方も当然おられるだろうが、
初投稿で複数のサイトに投稿するとは、大したバイタリティですねえ。
挙げ句の果ては、原作者を名乗る人間が「素晴らしい映画」と吹聴する始末。
もう一度言おうか?
何なんだこの茶番は?
“スープ”の存在は事実と断言している意見は多々あるし、
この考えが世の中に浸透すれば世界が変わるという意見はもっと多い。
正直、新興宗教か何かのようで不気味だ。
(ところで『世に一石を投じる』という文章表現が複数あるのは偶然かね)
だが原作ファンならまだ良い。最悪なのは、原作を知っている事を隠して絶賛する輩がいる事だ。
「原作は知らない」と前置きしていながら、最後に「原作通りだった」と書くちゃらんぽらんなレビューすらあった。
断っておくが、作品自体は良い映画なのだ。
役者陣はベテランから若手に至るまで魅力的だし、
あの世の描写は俗っぽ過ぎるが独特。
それに原作ファンでもなくあの世や来世について半信半疑な自分にも、
「前を向いて、今を悔いなく生きろ」という力強いメッセージを感じた。
映画で描かれるあの世の描写は、人生における後悔や大切な存在を炙り出す為のある種の鏡なのだ。
なのにだ、
良い映画を観た後でどうしてこんな不愉快な気持ちにならんといかんのだ?
初の1.0判定を付けてやろうかとも思ったが、
それでは余りに映画のスタッフに申し訳ないので、判定自体は作品単体としての評価を付けさせていただいた。
映画も所詮は売物だ。売上を上げなければならない。
本作のような小規模作品では宣伝もしづらいのだろう。
だが、売れりゃ何でもいいのか?
ここでの行為は、映画で本当に感動してレビューを投稿した方や、
良い映画を作ろうと真摯に努力したスタッフの顔に泥を塗る行為だ。
作品自体の持つ力をこれっぽちも信じていない者共の行為だ。
恥を知れ!
そう怒鳴りつけた所で、どうせ当人達は涼しい顔をしているんだろうが。
<2012/7/14鑑賞>
スープ 生まれ変わりの物語 ・・・ほんとかな
スープ
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