スープ 生まれ変わりの物語のレビュー・感想・評価
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想像していた以上の感動で、すばらしい映画でした!
私は、原作者の森田健さんのファンで、原作本である「生まれ変わりの村」シリーズも読みました。その上で、この映画をみましたが、この作品は想像以上の感動で、本当にすばらしい映画でした。
一言でいうなら、この映画を見た観客は、一度死んであの世に行って、生まれ変わることを体験すると思います。そして、そのなかで一番ショッキングなのは、あの世には、裁く存在が誰もいなく、何でもありの場所であったことです。
あの世の人たちは、ある意味、この世の人より生き生きと生きていました。
これほどまでに、生き生きと「あの世」が描かれた作品は、かつてあったでしょうか・・。そして、あの世が生き生きと描かれるのを見れば見るほど、この世で生きている私は、なんて自分自身でつまらない価値観の制約をつけて、生きているのだろうと思いました。
だから、私は負けていられないと思いました。あの世にいる死んだ人に負けないように、私たちも生きている限りこの世を謳歌したいと思いました。
映画では、本当にたくさん笑って、感動してたくさん泣きました。
近年、一番のすばらしい映画だと思います。
涙も笑いもあり最後には希望が残りました
私は本名、森田健と申します。
映画の最後に原作者として小さく表記されています。
昨日は、完成披露上映会に行ってきました。
私は脚本の段階には関わっていましたが、完成された作品を見るのは初めてでした。
まず、一点だけ残念なところがありました。
あの世に行ってすぐのシーンで、太陽光線が強すぎる場面がありました。
私は中国の生まれ変わりの村というところで前世・あの世記憶者91人に面接調査しています。その後日本でも5人の証言者を得ました。
そのデータが基礎となって今回、映画「スープ」が作られました。
証言者たちによれば、あの世に太陽はないそうです。
つまりあの世は太陽系ではないのです。
太陽がないと暗いかと言えばそうではなく、全体が明るいという感じなのです。
この一点を除いて、映画はデータ通りでした。
ひとことで言えば、あの世はこの世とそっくりです。
太陽はないのに昼と夜はあります。
雪も降るときがあります。
セミも鳴いています。
お酒もあります。
寝るときはどこでも寝ます。
そして飲めば前世を忘れるというスープがあります。
私の調査したデータ通りのあの世がほぼ表現されていました。
しかしこの作品は私の「原作」を超えていました。
まさか私が感動して泣くとは思ってもいませんでした。
映画の配役に感情移入して何度も泣きました。
周りを見れば、他の観客も泣いていました。
悲しくて泣くのではなく、感動して泣くのです。
笑いも随所にありました。
つまり笑いと涙の作品なのです。
何よりも嬉しかったのは、生まれ変わりの村の証言者たちを否定した作品にならなかった点です。
前世記憶者には悩みがあります。それが映画でしっかりと表現されていました。
それどころか「悩み」を「希望」に変えていました。
私は調査に15年の年月をかけています。
最初に書いたように96人を面接調査しました。
中には自殺で死んだ人もいました。
そのことを記憶していることで「二度と自殺はしたくない」と言いました。
彼らもこの映画を見たら、きっと喜んでくれると思います。
おかしくて、泣けて、考えて、話したくなる。。。
“生まれ変わる”という設定をここまでリアルに描いた作品を初めてみました。“あの世?”の創造力に笑ってしまう場面いっぱい、さらに“再びのこの世”がまたすごくおかしい。
生瀬さんと松方さんの絡みに大笑いしつつ、若手俳優たちのキラキラした演技に感動しました。
そして父と娘のスト-リーはめちゃくちゃ泣けます。
いまを悔いなく生きているか?
生まれ変わりを選ぶか、新しい自分を生きるか?
自分だったらどうする、といろいろと考えて、
ついつい人に話したくなってしまいます。
大切な人といっしょに観たい映画ですね。
スープ 生まれ変わりの物語
最後は涙が止まらなかった
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