「笑って泣いて」スープ 生まれ変わりの物語 うたたネコさんの映画レビュー(感想・評価)
笑って泣いて
7日のレイトショーで友人と娘の三人で観てきました。
始めの方はストーリーが静かにすすんでいく感じでしたが、だんだんと躍動感が出てきて、涙と笑いと、想像以上でした。
静かに、感情を抑えた会話を、あふれる感情を抑えて…。泣けました。
あの世が、死んだのかどうなのか本当にわからない世界に描かれていて、生きているときよりも、生き生きしていて楽しそうで、死んでも怖くないし、期待しそうです。松方さんが、素敵でした。キスシーンも良かった~!いたるところに笑いがちりばめられてて楽しかったです。
生まれ変わって、高校生たちが、元気いっぱいで可愛かったです。石田さんの生まれ変わりの瞳さんが、「スープ」のパンフレットに「本当にバスケも上手いし喧嘩も強い方です」って書いてあって、バッチリの役だったんだと思いました。
映画の中のあの世で「スープ」が何度も話題になり、映画の題名もそのままズバリ「スープ」だし、「生まれ変わりの物語」だし、その部分だけでも何となく印象に残って、事実に基づくことなんだよと言っても「いかがわしい話だ」と言われたとしても人が死んだときにあの世で実際にスープに遭遇して、そこで本当だったんだ、と気がつくっていうことになるのだろうと思いました。
映画の最後に、Wacciの歌とともにスナップ写真が次々と出てきて、水しぶきの写真も使われたんだ!と思いました。歌もいつまでも耳に残りました。で、原作者の名前を今か今かと待っていたら、天使ちゃんが…。笑えました。最後に原作者の名前が出てきたときに、友人は声を出して読んでいました。
後になりましたが、モスリンさんの鼻笛はとてもきれいな音色だと思いました。一瞬別世界に行ったみたいでした。ちょっと会釈して立ち去る姿も、しっかり見ました。
上映が終わって、出口に向かっていたら、前を、杖をついた70後半から80代くらいのおばあちゃんが歩いていてました。誰が誘ったんだろう…こんな時間だよ、どう思っただろう…、と思いました。他には、「日本語、わかったよ」とかいう外国人の若者が日本の若者たちと5~6人で来ていました。感想は聞こえませんでした。一緒に行った友人は、感動していました。でも、スープは飲むかなあとか。娘も飲むとか。。。ありゃりゃ。。。
感想も人それぞれだと思いましたが、スープの情報が、世に出てきたことがなんといってもすごいことだと思いました。