「【カラフル 1】」ももいろそらを ワンコさんの映画レビュー(感想・評価)
【カラフル 1】
(モノクロバージョンに寄せて)
モノクロは、カラーよりノスタルジック感が強いかなと思っていたけど、自分は最近、ガラケーはもとより、紙の新聞に触れることもなくなったので、そんなところもちょっと隔世の感があった。
モノクロは、自分のイメージのなかで彩る分、実はカラフルで印象が強いかもしれない。
(以下、レビューは同じ)
中学生よりは少し大人になって、でも、大人に片足を突っ込んでみると、世の中の嫌なところが目について、場合によっては、打算に縛られて生きていくことになるのかと閉塞感も募る。
進学云々で違いがあっても、もしかしたら、それが高校時代かもしれない。
溢れる様々な嫌なニュースを高所から批判的な目で見ているつもりが、世の中を斜めに見る目は、大人の書いたそんなニュースに大きく影響されていることも多い。
こいつんちは、天下り官僚だとか、その息子だとか。
反対に、自分で良いニュースを集めてみても、決して居心地は良くならない。
きっと、良いニュースと悪いニュースは、バランスしているように僕は思う。
廃業寸前の印刷屋が、病院で請け負った新聞の印刷で復活する。
その中に自分も含めた潤滑油があって、世の中は巡り巡っているのだ。
それを知ることは大人になることだ。
イケ好かない天下り官僚の息子の甘酸っぱい同性愛も、ニュースで取り上げれるようなもんじゃないし、大ぴっらにすることでもないだろう。
良いニュースと悪いニュースの陰に隠れた事実も沢山あるのだ。
「ゲっ、あっ!、ホっ」
いづみは、光輝にゲイとかホモという言葉を浴びせるのを思いとどまっていたじゃないか。
僕はこの場面が結構好きだ。
バカバカバーカばっかり言っていたのに、少し考えらえるようになったのだ。
良いことだ。
でも、考え抜いたアナル・ファッカーはアウトだけどね。
空が想うようにピンクにならなくても、たとえ僅かだけだったとしても、ちょっと世の中にかましてやったと思えたら、それは素晴らしいことのように思う。
そう考えられるようになることも、大人になるということだ。
カラフルな青春。