人生、いろどりのレビュー・感想・評価
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生きる希望があると違うね
おばあさん同士でビジネスを始める話です。
見終わった初見の感想は、田舎の暮らしはいいね。
昨日ケンカしても明日は泥んこ遊びして仲直りって訳では無いけど、協力せざるを得ないところで人との繋がりが濃くなる。
そんな仲良し女3人の会話も良かった。
都会から戻ってきたみっちゃんの台詞…
自分に嘘ついたままは詰まらない。
素直じゃないミチコに母が掛けた台詞…
ずーっとホンマのこと言えんかったんやなー
ミチコが幸せだったら、ほんだけで良かったんよ
ミチコがハナエがなくなった時の台詞…
どんな生き方しようと人はイツカ死ぬ
大抵はこんなつもりじゃなかった
悔やみながら死ぬかもしれん
それが嫌なら諦めんかったらえぇ
なんだってできるよ
いつだって、どこでだって
夫婦ってよくわからないものだなぁ
ここで一緒に暮らそう
素敵な話でした。
稼いだお金で美容院行って美味しいもの食べるときの3人の背筋はスッとしていたね。
女性が笑顔で元気なのは良いですね!
葉っぱがあるとないんでは、料理が違うて見えるな
映画「人生、いろどり」(御法川修監督)から。
「徳島県上勝町」で実際にあった話に基づいて、製作された。
全国各地で、自然しか資源のないまちでは、過疎が進み、
残るのは高齢者ばかり、そんな話を耳にするが、
ちょびり参考になる「まちおこし」と言えそうだ。
山に行けばいくらでも手に入る「葉っぱ」を売るビジネスが、
生き甲斐のなかった高齢者の女性によって花開いたから。
いろいろな料理に添えられた葉っぱを称して「つま」と呼び、
「まぁ、ないより、あったほうがまし」と冷やかすが、
その「つま」は、実は主役の料理を大いに引き立たせている。
その雰囲気に驚かされた男性がぼそっと呟く。
「葉っぱがあるとないんでは、料理が違うて見えるな」。
そんな呟きを聞いて、女性はしやきっと答えた。
「脇役だけど、主役を引きたてる役目を果たしとんのよ」
(徳島の方言が、ちゃんと文字になっているか不安ですが・・)
「主役の料理と葉っぱのつま」の関係は、
切っても切れない夫婦を関係に似ているな、とメモをした。
「(葉っぱビジネスを続けることで)、誰に何を言われてもいいん、
ほなけん、お父ちゃんだけは嫌いにならんといて」と妻、
「みそこなうな、何十年、夫婦やってきたと思うんじゃ」と夫。
この喧嘩みたいな会話が、さらに夫婦の関係を輝かせる。
この光景を見ていた若い人恋人たちは、
「夫婦って、ようわからんもんやな」と男性が呟き、
「私も、あんな夫婦になりたいな」と女性が笑顔で返す。
まちおこしの話だと思っていたら、夫婦の話だったなぁ、この作品。
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