シュガー・ラッシュのレビュー・感想・評価
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アラカン大喜びのゲームネタでのツカミからの怒涛の展開に振り回された後にさめざめと泣ける完璧過ぎるキュートなアニメ
とあるゲームセンター。閉店後になると人知れずゲームキャラ達は互いに交流を深めていた。ドンキーコングとクレイジー・クライマーを足して2で割ったようなゲーム『フィックス・イット・フェリックス』の悪役ラルフはいつも厄介者扱いされて一人ぼっち。ヒーローになりたいと思い立ってシューティングゲーム『ヒーローズ・デューティー』に乱入してヒーローメダルを手に入れるが、ゲームの敵キャラで無限に増殖する凶暴な虫ロボのサイバグを孵化させたことに気づかないままファンシーなレースゲーム『シュガー・ラッシュ』へ侵入、そこで出会った天真爛漫な少女ヴァネロペのレースデビューを手伝うことになるが・・・
中年大喜び懐ゲーキャラの同窓会的ネタでのツカミ、超典型的ツンデレキャラのカルホーン軍曹他計算され尽くしたキャラ構成、華やかな彩りの画面と裏腹の深遠なテーマを織り込んで練りに練られた意表を突くストーリー、何もかもが完璧、子供達はニコニコ、大人は3Dメガネを拭くふりしてそっと涙を拭う、そんな素晴らしいアニメです。加えて、冒頭の短編『紙ひこうき』、全編モノクロで無声という挑戦的なフォーマットで綴る恋物語も美しいです。
悪役だって辛い
主人公のラルフは心優しい悪役。
誰よりも人を想いやる心の持ち主だが、
悪役の立場からいつも嫌われ役だ。
そんな日常に嫌気がさし、別のゲームでヒーローになり皆から認めて貰うべく、自分のゲームを抜け出してしまうのだが…
ゲームの世界でヒーローになって皆に慕われたい悪役が主人公。
「悪役だって周りや子どもたちからチヤホヤされたい。」
そんな無念を抱えながら、日夜ゲームに登場する悪役キャラは悪を演じているのかもしれない。
非常に斬新なストーリーと、ゲームをした事がある人なら一度は見たキャラが登場することが最大の魅力。
特に、ファミコン世代の大人達も青春を思い出す懐かしいキャラを見つける事が出来るのではないか。
物語自体の完成度も高く、ストーリーも分かり易い為、一人だけでなく家族で楽しめる映画。
笑いの要素は多いが、最後にはしっかり泣かせてくれる。
この映画を観た後は昔のゲームを引っ張り出して遊んでみるのもいいかもしれない。
彼らも私達が楽しくゲームをする事を望んでいるのだ。
完成度が高すぎる…
途中から楽しめた
何回見ても良い
『トイ・ストーリー』をひねっただけな設定
総合60点 ( ストーリー:50点|キャスト:65点|演出:65点|ビジュアル:80点|音楽:65点 )
ありがちな話で、おもちゃの世界の登場人物が擬人化されて現実に活躍するというのは、『トイ・ストーリー』をちょっとひねったような設定にすぎない。内容は子供が喜びそうなものになっていて、どうもディズニーはアニメは子供向きだという思い込みがあるようだ。せっかくの素晴らしい映像技術がもったいない。ただし家族向けとしてはいい作品でした。
この映像技術はかなり高度ではある。でもこれを使って美しい風景を見せようとか、高度で高尚な脚本を映像で表現しようとか、壮大な物語を描こうとか、そういう発想がアメリカにはないように見える。そこが多種多様なアニメ作品が自由に出てくる日本との大きな違いである。この程度の家族向けなありきたりの話を量産しているだけでは、作品の幅が枠に閉じこもってしまって発展がなくなるのではないか。
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