「4.4」ピープル・ライク・アス 山本将太郎さんの映画レビュー(感想・評価)
4.4
日本では劇場公開は無かったが、アレックスカーツマン・ロベルトオーチーのタッグ作品ということで観る以外に選択肢はなかった
アイランド・M:I:Ⅲ・イーグルアイ・トランスフォーマー・スタートレック・グランドイリュージョン・アメイジングスパイダーマン2など数々のアクションヒット作を生んできた彼らの珍しいヒューマンドラマだ
トータルとしてはかなり良作だった
強引な展開や平凡なストーリーも、アクション慣れしたさすがのカメラワークとカット割りでセンスを引き立たせている
そこが逆に仰々しいと感じてしまう方もいるかもしれないが
素直に事情を伝えることの出来ないサムと問題を抱えていても誰にも頼ることの出来ないフランキーの関係に観客たちは揺れ動く
どうにもならない恋愛感情と家族愛が互いに交錯しているからだ
空港での会話や学校までの渋滞など小ネタはたくさんあるが、一番はやはりキャロルだろうか
フランキーの息子でサムの甥にあたるジョシュに教授する6つのルールはそのまま真似をして教訓にしたいほど素敵なものだった
全体的に気になる細かな点はいくつもあるが、それを包み込んでくれる暖かいラストシーンは必見である
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