「稚拙な内容」009 RE:CYBORG とみ3さんの映画レビュー(感想・評価)
稚拙な内容
クリックして本文を読む
公開2日目に3D版を鑑賞。
完全リニューアルされたキャラクターも違和感無く、3Dアニメも迫力の一言。音楽もいい。
004、005の格好よさといったら無い。
そして009の加速装置の表現は圧巻。
しかし、内容は「?」の一言。
稚拙な反米主義を盛り込んだものの、全く未消化。
「彼の声」の正体がよくわからないのは、まあ良いとして、ギルモア財団に攻め込んできた悪の企業はいったいどうなった?
起承転結のわからない、出来の悪いエンターテイメントで、制作委員会がこの内容にOKを出したのが、全く不思議です。
ラストも島村ジョーの妄想なのでしょうか。
そして納得いかないのが、00ナンバーサイボーク全員がコスチュームを
着用しないこと。さらにピュンマに至っては、特殊能力を生かした活躍シーンがありません。
随分前に5分ほどの予告画像が公開され、ラストはあのコスチュームで
サイボーグ戦士集合でしたが、あれが無いなんて!!看板に偽りあり!
宮崎駿監督は東映(動画)出身で、「入場券を払った分、お客を必ず楽しませる」という東映精神を守っている方で、同じく東映出身の細田守監督も
良い意味での娯楽主義があると感じます。
本作は映像作品としては大変優れていますが、娯楽作品もしくは「お話」としては全くの失敗作だと感じました。
コメントする