「実にもったいない(´ヘ`;)ウーム…」009 RE:CYBORG 初台験さんの映画レビュー(感想・評価)
実にもったいない(´ヘ`;)ウーム…
サイボーグ009はアニメを観てた世代ではないけど、原作の漫画は読んだことあります(^O^)
『仮面ライダー』と似た設定で、世界征服を企むブラックゴーストに世界中から拉致されてサイボーグに改造された9人が、この力でブラックゴーストを打ち砕くために活躍する・・・という話。
でもこの漫画は未完で終わってて、いまだに続編が作られ続けてるという、オリジナルの脚本を作るのにこれ以上ない格好の題材だと思う。
しかもこれを今3Dアニメで公開するって言うなら、元の話を知らない世代だって多いだろうし、また古くからのファンにはファンサービスの意味も込めて、各キャラの能力をしっかり見せて説明をちゃんとしないと駄目だと思う。
にもかかわらず・・・
9人のサイボーグを全然生かしきれてない!!!( ゚Д゚)ゴルァ!!
009島村ジョーは「普通の高校生」として、3年経つたびに記憶を操作されて、何年も何年も高校生活を繰り返し過ごしてる。
まずこの設定自体無理があり過ぎるだろ???
じゃあ他のサイボーグはどうかと言うと、そんな記憶を操作されてはいない。
むしろそのままギルモア博士のところにいるメンバーが大半。
何で009はそこを離れたのか?
そして過去に002ことジェット・リンクと確執があったと劇中で言ってるが、それが何なのか全然分からんし(;´Д`)
専守防衛に徹する日本人をリーダーに据えたのが我慢ならんとか言ってたけど、そんな安っぽい理由か???
さらに008ことピュンマはトルコで天使の化石を研究してるらしいけど、004ことアルベルト・ハインリッヒと一緒に連れ立ってるけど途中はぐれてどこかに行っちまうしヾ(゚Д゚ )ォィォィ
そして007ことグレート・ブリテンは途中車に轢かれたと思しきシーンからラストまで一切出て来ない。
「彼の声」って一体何だ???
その彼の声を聞いた人間は爆破テロを引き起こすとか⊂( ・∀・)ワケ ( ・∀・)つワカ ⊂( ・∀・)つラン♪
壮大な設定を考えたものの全然複線を回収しきれてない(ノ∀`)アチャー
せめて9人全員で活躍するシーンは作ろうぜ~(;・∀・)
全員が赤いコスチュームを着て、長いマフラーをなびかせて、敵を倒したり敵地に乗り込むシーンは誰だって観たいだろうに。
このシーンがあるだけで相当違うと思う。
確かに戦闘シーンは、サイボーグの能力が発揮されてて良かったと思う。
3D演出も超能力を表現するのにはうってつけだとは思いますよ(・∀・)ウン!!
んで大落ちが、何だか良く分からんイマジナリーラインみたいな設定にしてて、これ夢落ちに近いぞ???
エンドロールが終わって月面がアップになったところでここにも天使の化石があるし工工工エエェェ(゚Д゚)ェェエエ工工工
あと聖書だか預言書だかの朗読が長過ぎるし、口頭での説明も多過ぎる(#・∀・)ムカッ!!
でもさすがに神山健治監督がメガホンを取ってるだけあって、アクションは目を見張るものがありましたよ(・∀・)イイ!!
いかんせん脚本がな~(´ヘ`;)ウーム…
説明が欲しいところで説明がないし、説明が要らないところで説明が多過ぎるし。
まあサイボーグ009っていう話自体が、色んな要素がないまぜになっててかなり読者とか視聴者を混乱させるような話ではあるんだけど・・・
せっかく劇場長編アニメとして製作するなら、もう少しコンパクトにまとめて欲しいし、ファンサービスとしてちゃんと9人全員そろって活躍するシーンを見たかったな~(´・ε・`)プー