劇場公開日 2012年9月1日

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「テキトーでいい加減な感じが赤塚ワールドらしくて面白い」映画 ひみつのアッコちゃん Don-chanさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5テキトーでいい加減な感じが赤塚ワールドらしくて面白い

2024年8月3日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

笑える

楽しい

萌える

魔法の鏡を使って何にでもなれる小学5年生の活躍が面白い。
テクマクマヤコンの中では、大人の姿になったアッコちゃん(綾瀬はるか)が一番好き。おじさん達の姿になったアッコちゃん(大杉漣、谷原章介)の可愛い演技も笑えるけど、ずっとそのままだと怖い。青山マリ(吹石一恵)になったアッコちゃんも好き。

『おっぱいバレー』で、知識はあれど不器用な先生を演じた綾瀬はるかさんが、今作では秘密を抱えながら嘘で世渡りする器用な知識のない小学生を演じていて、真逆なキャラクターで面白い。

一番のお氣に入りのシーンは、終盤、大人のアッコちゃんがチューを下敷きでガードし、そのあと下敷きを髪の毛にあててゴシゴシするところ。

今作は回収されない伏線が多々あり、視聴後モヤモヤを感じた。爆弾を仕掛けた犯人は逮捕されず、いろんなシチュエーションの必然性が感じられず、工場内で皆の前で変身したのに妖精さん(香川照之)に罰せられず、爆発の爆風を受けてもケガもせず、塾をさぼっていたことがバレたのに咎められず、短期間だけだとしても会社で働いていたのに給料の話もせず、最初に大人に変身したときはパジャマだけは子供用のままだったのに、二度目の変身からは大人用の制服でアイテム付きであった。
しかし、これは赤塚不二夫の世界、これでいいのだ。

Don-chan