「リーダー論」J・エドガー ゆーささんの映画レビュー(感想・評価)
リーダー論
革命家って、ある強い信念のために常人には捨てられない何かを犠牲にしているんだろうなと感じた作品。一方で、その信念が拠り所というか、それがないと立っていられないのかなという脆さも感じた。
弱さやコンプレックス、周囲からのプレッシャーをその信念で抑制することで、自分を保っているいるように見えて、この人物自体はあまり好きになれないけれど、不器用で人間らしさを感じて嫌いにもなれない。
何かを劇的に変えるには、人を強制する何かが必要で、例えば罰則であったらその逆の報酬であったり。+のものの価値観は多様で、負の何かの方がシンプルでわかりやすい。この人物は、恐怖を与えることで人々を強制していくが、それに相対した方々の心労はお察しするも科学的な根拠に基づく捜査の礎を築いたことの功績は非常に大きい。
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